2025年も7月に入り、日中の日差しが強くなりました。夏の到来と同時に、多くの人が自身のライフプラン、特に老後の生活資金について考えを巡らせる時期かもしれません。
現在の日本では、物価上昇が続いており、公的年金がどれくらい頼りになるのか、関心が高まっています。日本の公的年金制度は複雑に見えるかもしれませんが、ご自身の将来のためにその仕組みを理解しておくことは非常に重要です。
2025年度の年金額は前年度から2.7%引き上げられることが決まり、さらに2025年6月13日には、年金制度の機能強化のための改正法が成立しました。これらの変更は、私たちの年金受給に直接影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、そんな公的年金制度の基本的な構造をわかりやすく解説し、最新の年金額、そして平均年金月額や年金生活者支援給付金について、具体的なデータをもとに検証してみませんか。
1. 「年金生活者支援給付金」ってどんな制度?
「年金生活者支援給付金」は、公的年金も含めた所得が一定基準以下となる場合に受け取れる給付金。
2カ月に一度の公的年金支給日に、年金に上乗せして支払われるものです。「老齢・障害・遺族」の3つの年金種類に、それぞれの給付金があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
3種類の年金生活者支援給付金には、それぞれの支給要件が定められています。