5. 【男女別】国民年金・厚生年金の受給者全体の平均月額はいくら?
年齢別の平均年金月額を確認したところで、全体の平均年金月額も確認しましょう。
国民年金、厚生年金それぞれで男女差があるかどうかについてもチェックしていきます。
5.1 【全体・男女別】国民年金(老齢基礎年金)平均受給月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金の平均月額は5万円台で男女差はありませんでした。
5.2 【全体・男女別】厚生年金の平均受給月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
全体では月14万円台となりましたが、男女別に見ると約6万円の差があります。
これは女性の方が男性に比べて賃金が低いこと、育児や介護などライフイベントで働き方が変わりやすいことなどが理由と考えられます。
6. 【2024年の年金カレンダー】次回の支給日は6月14日(金)
国民年金や厚生年金の支給日は、原則、偶数月の15日と定められています。また、15日が土日祝日の場合は、直前の平日に前倒しされます。
2024年の年金支給日は以下の一覧表のとおりです。
6.1 〈2024年の年金カレンダー:支払対象月〉
- 2024年2月15日(木):2023年12月分・2024年1月分
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
公的年金は2ヶ月に1度の支給となり、支給月の前々月・前月分がまとめて振り込まれます。
給与のように毎月振り込まれるものではないため「1ヶ月でうっかり使い込んでしまう」といった事態が起こらないように注意が必要です。「2ヶ月分」として計画的に使いましょう。
7. まとめにかえて
今回は、国民年金と厚生年金の平均年金月額を確認してきました。
年金額は個人で異なるもの。とくに厚生年金は現役時代の年金加入期間や年収が年金額に影響します。
冒頭でも述べたように、年金だけで悠々自適に暮らすことは難しいと感じられたのではないでしょうか。
公的年金だけで足りない場合には「私的年金を検討する」「長く働き続ける」「貯蓄をする」「資産運用をする」などさまざまな選択肢から、老後資金対策をおこなうことが大切でしょう。
今回のデータを参考に、ご自身に合った計画を立案してみてください。
参考資料
- 厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況/Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「Q年金はいつ支払われますか。」
足立 祐一