4. 【厚生年金分析】月額ごとの受給者を一覧表で確認
厚生年金で月額30万円以上を受け取っている人の数は全受給者の約0.08%、具体的には1万2490人のみとなっています。
男女別に見ると、男性は1万2164人(約0.11%)、女性はわずか326人(約0.001%)という結果になっています。
では、実際に「約60万円」という高額受給者がどれほどいるのでしょうか。
5. 【年金制度解説】なぜ年金支給日に60万円が支払われる人がいるのか
年金制度において、一部の受給者が支給日に60万円を受け取る理由を解明します。これは、公的年金が2ヶ月分一括で支給される仕組みに起因しています。
具体的には、月額30万円の年金受給者が存在する場合、2ヶ月分の支給額として、一回の支給日に60万円が振り込まれるわけです。
日本の公的年金システムでは、厚生年金や国民年金の支給は原則として年に6回、2ヶ月ごとに行われます。
このため、支給日は偶数月の15日に設定されており、この日が土日や祝日に当たる場合は、その直前の平日が支給日となります。
次の支給予定日は6月14日(金)です。受給者はこの日までの家計を計画的に管理することが求めらるでしょう。
このように、年金制度の理解は、老後の資金計画を立てる上で不可欠です。
6. 老後資金形成のスタートライン「知る、計画する、行動する」
老後に安心して生活するための資金形成は、情報収集から始まります。一部の受給者が月に約30万円の年金を得ている事実がありますが、これは2ヶ月ごとに60万円が支給されるケースを指します。
年金額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して確認することができます。
現代社会では、物価の上昇と経済の変動により、公的年金だけに頼る生活が難しい現実に直面しています。このため、早期からの資産形成や貯蓄の計画がさらに重要性を増しています。
新NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用することにより、より効果的な資産形成を図ることも可能です。
経済的余裕をもたらす老後への計画は、「知る」ことから始め、「計画する」ことで具体化し、「行動する」ことで実現します。
資産形成を通じて、豊かな老後を実現させましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「ねんきんネット」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
齊藤 慧