2024年1月19日、厚生労働省は2024年度の公的年金（国民年金・厚生年金）の増額改定を発表しました。
前年度から2.7％の増額となる2024年度分の初回支給日は6月14日（金）です。
厚生労働省が提示した年金額例によると、標準的な夫婦世帯には、この日に夫婦2人分として月額「約23万円」が支給されます。
なお、年金は2ヶ月に1度、前々月分と前月分の2ヶ月分がまとめて支給されるため、月額「約23万円」を受給する標準的な夫婦世帯には「約46万円」が振り込まれることになります。
本記事では2人として月額「約23万円」を受け取る標準的な夫婦世帯とはどういう夫婦を指すのかを解説していきます。
現行制度において、どのような夫婦が2人で月額「約23万円」を受給するのか、老後対策の参考としてご確認ください。
1. 2024年度「国民年金・厚生年金」は2.7％増額へ
冒頭で申し上げたとおり、2024年度の国民年金・厚生年金は、前年度より2.7％の増額改定となりました。
厚生労働省が提示した年金額の例は次のとおりです。
◆2024年度の年金額の例（67歳以下新規裁定者）◆
- 国民年金（老齢基礎年金）：6万8000円（1人分※1）
- 厚生年金：23万483円（夫婦2人分※）
※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金（満額1人分）は月額6万7808円
※2平均的な収入「平均標準報酬（賞与含む月額換算）43万9000円」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準
国民年金は満額で月額6万8000円です。今年度から年金受給が開始する国民年金のみの夫婦世帯は、2人で月額13万6000円（2人とも満額の場合）となります。
厚生年金は夫婦2人分で月額23万483円です。
本記事のテーマとなる「月額約23万円」を受給するのはどのような夫婦世帯なのかを次章で詳しく見ていきます。
