50代になると、老後のお金を準備する最終段階になります。

マイホームのローン返済や子どもの教育資金などで、思うように貯蓄ができていなかった人もラストスパート!

これから10〜20年をかけて、計画的に老後資金を準備していきましょう。

今回は、2024年からスタートした新NISAの制度について改めておさらいし、50歳から資産運用を始めた場合、貯蓄2000万円は何年くらいで達成することができるのか、いくつかのケースを具体的にシミュレーションしていきます。

1. 50歳からの積立投資:貯蓄2000万円を「5年」で達成させるシミュレーション

まずは、5年で貯蓄2000万円を達成する最短コースの資産運用シミュレーションをしてみます。

なお、今回の記事では、金融庁の資産運用シミュレーションツールを使います。

1.1 【積立金額・利回り・期間】具体的な運用条件

  • 毎月投資額:30万円
  • 年間利回り:5%
  • 投資期間 :5年

【写真全4枚中1枚目】「月30万円✕5年」で2000万円を目指す積立投資シミュレーション結果

「月30万円✕5年」で2000万円を目指す積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーション」

5年という短期間で2000万円を達成するためには、元手資金がある程度必要になります。

年率5%で運用したとすると、毎月30万円積立投資できれば、5年で2000万円を達成することが可能です。

50代の場合、若い頃に比べて給与が上がり、経済的に余裕がある家庭も多いでしょう。

今までの貯蓄もある程度貯まっているかもしれません。家計の余剰資金を元手として使い、資産運用を行えば、短期間でも2000万円の貯蓄は達成可能です。

次の章では、10年かけて2000万円を目指すケースをシミュレーションしてみました。