2. 50歳からの新NISA:貯蓄2000万円を「10年」で達成させるシミュレーション

もちろん「月に30万円を投資に回せない!」という方もいるでしょう。

その場合でも運用期間を長く設定することで、貯蓄2000万円を達成できます。

たとえば、10年かけて2000万円を目指すケースをシミュレーションしてみました。

2.1 【積立金額・利回り・期間】具体的な運用条件

  • 毎月投資額:13万円
  • 年間利回り:5%
  • 投資期間 :10年

「月13万円✕10年」で2000万円を目指す積立投資シミュレーション結果

「月13万円✕10年」で2000万円を目指す積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーション」

毎月13万円を年率5%で運用できたとすると、10年間で2000万円を達成できます。

家庭の生活水準によっても異なりますが、たとえば夫婦2人暮らしで手取りの給与合計が月額50万円以上ある家庭などは、月に13万円を資産運用に回しても十分生活できるでしょう。

この場合、10年間の運用期間において利益は約460万円。ただ貯蓄しているだけだと10年で1560万円しかお金を貯められませんが、資産運用を行うことで2000万円を達成できるのです。

3. 50歳からの新NISA:貯蓄2000万円を「20年」で達成させるシミュレーション

最後に、さらに少額である月5万円を積立投資したケースを見ていきます。

月5万円でも20年という長期の運用期間を確保できれば、大きくお金を増やす見込みが可能です。

3.1 【積立金額・利回り・期間】具体的な運用条件

  • 毎月投資額:5万円
  • 年間利回り:5%
  • 投資期間 :20年

「月5万円✕20年」で2000万円を目指す積立投資シミュレーション結果

「月5万円✕20年」で2000万円を目指す積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーション」

月5万円でも20年間あれば、貯蓄2000万円を達成できます。この場合、運用元本は1200万円、利益は約855万円です。

ただ貯金しているだけでは1200万円までしか貯められませんが、資産運用のパワーを活用すれば、同じ期間で2000万円までお金を増やすことができます。

毎月お金の余裕がない方でも、積立投資を長期的に行えば大きくお金が増えていく可能性が出てきます。

家計をチェックし、毎月いくらまで資産運用に回すことができるか、ぜひシミュレーションしてみてください。

次の章からは、2024年からスタートした新NISAの変更点・概要を改めておさらいしていきます。