厚生労働省が公表する「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、「生活が苦しい」と答えた高齢者世帯は48.3%となりました。
主な収入源は公的年金になるため、その受給額が気になる方も多いでしょう。
実は厚生年金にフォーカスをあてると、年代が高いほど年金額も高まるという傾向が見られました。
今回は2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認しましょう。
1. 生活が苦しいと答えた「高齢者世帯」は48.3%
厚生労働省が公表する「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」では、各種世帯の生活意識を知ることができます。
大変苦しいが18.1%、やや苦しいが30.2で、合計で48.3%の世帯が「生活が苦しい」と回答しています。
なお、公的年金や恩給のみで生活できている世帯は44%のみで、その他の世帯は働いて収入を得たり、貯蓄を切り崩したり、子ども世帯から仕送りを受けたりしています。
では、公的年金はどれほどなのでしょうか。次章からは厚生年金と国民年金の受給額について、年齢ごとに確認していきます。
なお、年金は基本的に2ヶ月に1度の支給になりますが、統計資料に合わせて「月平均」の金額で見ていきます。