株式会社識学は4月26日、「"ゆるブラック"に関する調査」の結果を発表しました。
「ゆるブラック」とは厳しいノルマや残業こそないものの、自分の成長やスキルアップができない職場のことをいいます。
6月にはボーナスも控え、結果によっては今後のキャリアを考える方も増えるかもしれません。
今回は調査結果の結果を見ながら、日本の年収事情を深堀りしていきます。
記事の後半では業種別の平均年収も紹介するので、今後のキャリアについて考えたい方は参考にしてみてください。
1. 「ゆるブラック」に関する調査結果
株式会社識学は4月26日、「"ゆるブラック"に関する調査」の結果を発表しました。
調査概要は以下の通りです。
<調査概要>
- 調査機関:株式会社識学
- 調査対象:20歳~59歳の会社員
- 有効回答数:スクリーニング…2353サンプル/本調査…300サンプル
- 調査期間:4月12日(金)~4月13日(土)
- 調査方法:インターネット調査
※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。
「ブラック企業」という言葉が日本に浸透して久しく、働き方改革などが進んできました。
一方で、最近では「残業の必要があるのに働かせてくれない」「楽だけど昇進は望めない」など、職場環境が「ゆるい」あまり働きがいがなかったり、モチベーションが上がらない職場が「ゆるブラック」として注目されています。
従業員数10名以上の企業に勤める20歳代~50歳代の会社員に調査した結果、37.8%が自分の職場を「ゆるブラックだと思う」と回答しました。
性別や年代に分けて比較しても特に大きな差はなく、約4割の会社員が自分の職場を「ゆるい」と感じているようです。
なお、自分の職場を「ゆるブラック」と感じている人に、どういった点が「ゆるブラック」かと思うかを聞いたところ、上位3つは以下の通りでした。
- 1位:収入が増えない(67.0%)
- 2位:やりがいを感じられない(44.0%)
- 3位:昇級できない・しづらい(43.0%)
社員にとって「収入が増えない」「やりがいが感じられない」という点が会社の不満に繋がっているようです。
転職を決めている方も含め、ゆるブラックな職場環境から転職を検討している人は60.7%という結果に。
多くの人が収入を原因に転職を検討しているという結果が出ましたが、日本の平均年収は一体いくらなのでしょうか。
次章では、国税庁の調査を用いて日本の年収事情について考えていきます。