厚生労働省より2024年1月19日に公表された、2024年度の厚生年金と国民年金の年金額は2.7%の増額となりました。
この記事では年金額の決まり方や60歳~69歳の人が平均でいくら年金を受給しているのかを一覧表を用いて解説していきます。
後半では、老齢年金全体の平均年金月額も一覧で紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 【公的年金】厚生年金と国民年金のしくみ
年金は、加入する種類によって年金額が大きく異なるため、基本的な仕組みはおさえておくようにしましょう。
日本の公的年金制度は2階建ての構造となります。
国民年金のみの方と、国民年金に加えて厚生年金に加入する方がいます。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
受給額については、毎月の給与や賞与、保険料を納めた月数に応じて決まります。
厚生年金の加入期間が長い人や、給与や賞与が高い人ほど受給額が多くなる仕組みです。
では、年金はいつ支給されているのでしょうか。次章で2024年の年金支給日カレンダーを掲載していますので、確認してみましょう。
2. 【2024年の年金支給日カレンダー】次回支給日は6月14日(金)
公的年金は2ヶ月に1度、偶数月の15日(土日・祝祭日の場合は直前の平日)が支給日となります。
支給日に、前々月と前月分がまとめて支給されます。
年金支給日:支給対象月
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
次回の年金支給日は6月14日(金)です。
自分がいくら年金を受け取れるのか目安額を知りたい方は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認ができますので、参照してみましょう。
では、ここからは実際に60歳~69歳が受給している年金額について見ていきます。
平均額を一覧表にしていますので、参考にしてみてください。
3. 【年金一覧表】60歳~69歳「厚生年金」の平均月額はいくら?
ここからは厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、年齢別の平均年金月額を確認しましょう。
なお、以下の厚生年金はすべて国民年金部分を含みます。
3.1 厚生年金の平均月額(60歳~69歳)
- 60歳:厚生年金9万4853円
- 61歳:厚生年金9万1675円
- 62歳:厚生年金6万1942円
- 63歳:厚生年金6万4514円
- 64歳:厚生年金7万9536円
- 65歳:厚生年金14万3504円
- 66歳:厚生年金14万6891円
- 67歳:厚生年金14万5757円
- 68歳:厚生年金14万3898円
- 69歳:厚生年金14万1881円
※65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者
年金を繰り上げて受給する人は受給額が少ない傾向にあります。
一般的な年金受給開始年齢である65歳以降の平均年金月額は、14~16万円台です。
全年齢の平均月額は14万3973円となります。
ただし、厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため(上限あり)、個人差が大きいのが特徴となっています。
厚生年金は国民年金と比べて受給額が多くなる傾向にありますが、国民年金の平均受給額はいくらぐらいなのでしょうか。次章で確認していきます。
4. 【年金一覧表】60歳~69歳「国民年金」の平均月額はいくら?
次に国民年金についても確認していきます。
4.1 国民年金の平均月額(60歳~69歳)
- 60歳:国民年金4万2616円
- 61歳:国民年金4万420円
- 62歳:国民年金4万2513円
- 63歳:国民年金4万3711円
- 64歳:国民年金4万4352円
- 65歳:国民年金5万8070円
- 66歳:国民年金5万8012円
- 67歳:国民年金5万7924円
- 68歳:国民年金5万7722円
- 69歳:国民年金5万7515円
国民年金は保険料が一律であることから、受給額に個人差が出にくくなっています。
これまで60歳代の老齢年金受給額について見てきましたが、全体平均ではいくらぐらい受給できるのでしょうか。
男女別の受給額を一覧表にしているので、参考にしてみてください。
5. 「厚生年金・国民年金」全体の平均月額はいくら?
先ほど年齢別の平均年金月額をみましたが、全体の平均月額も確認しましょう。
5.1 厚生年金の平均月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
全体では月14万円台となりましたが、男女別に見ると約6万円の差があります。
これは女性の方が男性に比べて賃金が低くなる傾向にあることや、育児や介護などのライフイベントで働き方が変わりやすいことなどが理由と考えられます。
5.2 国民年金(老齢基礎年金)の平均月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金の平均月額は5万円台で男女差はありませんでした。
毎月の受給額で比べると、会社員として厚生年金に加入している世帯と比べて、国民年金は約9万円少なくなります。
自営業者や専業主婦(夫)は国民年金のみに加入することになりますが、将来の年金受給額を見据えて現役時代のうちから貯蓄しておくことが大切です。
老後に向けた対策はしっかり検討しておきましょう。
6. 老後に向けて何ができる?
今回は公的年金の仕組みをおさらいし、年金の平均受給額について一覧表で見てきました。
老後に受け取る公的年金の受給額については、個人差が大きいことが分かりました。
まずは、自分を含めた世帯の受給額の目安を把握することが大切ですが、年金だけで十分といえる世帯は少ないかもしれません。
公的年金以外に老後資金を作るためには、私的年金を用意したり、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用する方法があります。
また、年金の繰り下げ受給を選択することで年金額を増やすという方法もあります。
老後資金についてはさまざまな方法を比較検討し、ご自身のライフプランに合った方法で資金準備ができるとよいですね。





