首相官邸ホームページによると、岸田総理は総理大臣官邸で新NISA(少額投資非課税制度)・金融経済教育に関する車座対話を行ったとのこと。
新NISAの制度がスタートし、株価も上昇傾向にある2024年。
実際に、新NISAで資産運用を始めるとどれぐらい運用効果が期待できるのでしょうか。
今回は、積立投資で「月3万円」積み立てたときの期待できる結果をシミュレーションしました。記事の後半では利回り3%のケースと5%のケースで比較したシミュレーション結果も掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 新NISA(ニーサ)制度をおさらい
2014年1月に創設され、2024年1月に生まれ変わった「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」ですが、まずは新NISA制度について今一度おさらいしておきましょう。
1.1 新NISAのポイントまとめ
- 非課税保有期間:無期限化
- 口座開設期間: 恒久化
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:併用可能
- 年間投資枠: 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」
- 非課税保有限度額:全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)
NISA制度が新しくなった背景として、投資の促進が挙げられます。
日本政府は「資産所得倍増計画」などを計画的に進め、より多くの人が「貯蓄から投資へ」と資産運用に乗り出しやすくするための環境整備に着手しているのです。
改正により投資可能期間を気にして売買することなく、税制優遇を受けながら投資をおこなえるようになりました。
少額から資産運用ができ、若年層や投資初心者でも始めやすい新NISA。それでは、世論的にいくら積み立てている人が多いのでしょうか。
2. 【新NISA】老後資金に関する意識調査で「積立金額の最頻値」をチェック!
キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスを開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』が「2024年 老後資金の意識調査」を実施。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:現在職を持つすべての社会人(20歳代~50歳代)
- アンケート母数:男女合計600名(全国)
- 実施日:2024年1月3日~1月9日
- 調査会社:株式会社ライボ
- リリース公開日:2024年1月29日
2.1 個人投資家最による毎月の投資額は「3万円」
現在、投資・資産運用をしていると回答した496人に訪ねた「投資・資産運用にまわす1ヶ月あたりの額」は平均8万8000円、中央値・最頻値がともに3万円となりました。
年金に頼りすぎない老後を想定し、将来に向けて資産運用を始める人が増えていると考えられます。
今回は、2024年にスタートした「新NISA」を例に、月額3万円での積立投資をシミュレーションしていきましょう。
次の章からは、資産運用のシミュレーション結果を掲載していきます。