2. 70歳代の貯蓄はいくら?「2000〜3000万円」を達成する割合
老後2000万円を皮切りに、夫婦で老後資金として2000万円を目標にする人が増えました。
誰にとっても2000万円が必要(あるいは2000万円で足りる)とはいえませんが、ここでは参考までに70歳代・二人以上世帯の中で「貯蓄2000〜3000万円未満」の人はどれくらいいるのか見てみましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、70歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
2.1 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000〜3000万円未満の割合
2.2 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円以上の割合
2.3 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
貯蓄2000〜3000万円未満は7.4%、貯蓄2000万円以上でみると27.1%となりました。
一方で、「貯蓄ゼロ」という世帯が19.2%います。
0に平均が引っ張られている可能性もあるため、次章では「貯蓄保有世帯」に限定して見てみましょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療助成制度」等の業務に従事した。また国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務も担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険の知識を普及するためのページ作成や、ライフに欠かせないお金の情報発信を行った。現在は株式会社ナビゲータープラットフォームのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事も発信。京都府出身。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。(2024年5月29日更新)