2. 不本意非正規雇用者はどれくらいいるのか
非正規雇用者の数は右肩上がりに増えていることを確認しましたが、そのうち不本意に非正規雇用者として働く人はどれくらいいるのでしょうか。
総務省「「非正規雇用」の現状と課題」によると、2013年から2023年における不本意非正規雇用者の割合の推移は以下のとおりです。
2.1 不本意非正規雇用者の推移
年代:不本意非正規雇用者の割合
- 2013年:19.2%
- 2014年 :18.1%
- 2015年 :16.9%
- 2016年 :15.6%
- 2017年 :14.3%
- 2018年 :12.8%
- 2019年 :11.6%
- 2020年 :11.5%
- 2021年 :10.7%
- 2022年 :10.3%
- 2023年 :9.6%
非正規雇用者数が増加していることとは真逆に、不本意非正規雇用者の割合は減少しています。2013年における不本意非正規雇用者の割合は19.2%ですが、2023年には9.6%と半減です。
そのため、正社員として働きたいと思えば、多くの人は正社員になれているのが実態です。
3. 非正規雇用者と正社員との賃金格差はどのくらいあるのか
では、非正規雇用者と正社員で賃金の格差はどの程度あるのでしょうか。
総務省「「非正規雇用」の現状と課題」によると、非正規雇用者・正社員・時短正社員の時給は以下のとおりです。
3.1 非正規雇用者・正社員・時短正社員の時給
働き方:時給
- 非正規雇用者:1586円
- 正社員:2092円
- 時短正社員:1749円
正社員の平均時給が2092円なのに対して、非正規雇用者の平均時給は1586円と約4分の3です。
会社によっては正社員と非正規雇用者の仕事内容に大きな違いがない場合もあるため、時給の差に不満を感じる人もいるかもしれません。
4. 正社員への転職を検討しよう
紹介したとおり、正社員と非正規雇用者の賃金の差は大きいです。
非正規雇用者として働いていて今の給与に満足していない人は、ぜひ正社員になることを検討してみてください。
同じ会社内で非正規雇用者から正社員になることが難しい場合は、他の会社に正社員として転職することも検討しましょう。
参考資料
苛原 寛