物価上昇が続き、今までの給与では毎月の生活が厳しい人も多いかもしれません。
そのような中で正社員として働く機会がなく不本意に非正規雇用者として働く人は、どれくらいいるのでしょうか。また、非正規雇用者と正社員の賃金格差はどれくらいあるのでしょうか。
本記事では、不本意非正規雇用者数の割合と正社員との賃金格差を解説します。
賃金格差は「正社員・非正規雇用者・時短正社員」に分けて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 非正規雇用者はどれくらいいるのか
まずは、非正規雇用者数を確認しましょう。
総務省「「非正規雇用」の現状と課題」によると、1984年から2023年の非正規雇用者数の推移は以下のとおりです。
1.1 非正規雇用者数の推移
年代:非正規雇用者の人数
- 1984年:604万人
- 1989年 :817万人
- 1994年 :971万人
- 1999年 :1225万人
- 2004年 :1564万人
- 2009年 :1727万人
- 2010年 :1763万人
- 2011年 :1812万人
- 2012年 :1816万人
- 2013年 :1910万人
- 2014年 :1967万人
- 2015年 :1986万人
- 2016年 :2025万人
- 2017年 :2040万人
- 2018年 :2126万人
- 2019年 :2173万人
- 2020年 :2100万人
- 2021年 :2075万人
- 2022年 :2101万人
- 2023年 :2124万人
非正規雇用者の数は右肩上がりに増えています。
1984年における非正規雇用者数は604万人、2023年における非正規雇用者数は2124万人のため、40年間での増加割合は約3.5倍です。
では、このうち不本意に非正規雇用者として働く人はどれくらいいるのか。次章で詳しくみていきましょう。