2. 1年限りの定額減税・電気代補助は打ち切り…激動の6月

この6月はお金に関して大きな変化があります。

2.1 相次ぐ食品値上げ

帝国データバンクによる定期調査【「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年6月】では、6月の食品値上げが614品目になると発表されました。

円安値上げが全品目の3割まで拡大し、私たちの家計に直撃します。

2.2 光熱費アップ

また、これまで行われていた政府の電気・ガス価格激変緩和対策事業が終了したことを受け、電気代やガス代などの光熱費がアップします。

例えば月間使用電力量が400kWhの場合、5月の値引き額は720円だったので、この分の支出が高まるでしょう。

2.3 1年限りの定額減税

一方で6月の給与や年金から、定額減税がスタートします。

最大で所得税3万円・住民税1万円の合計4万円が減税されるとあって、楽しみにしている方もいるのではないでしょうか。

「4万円均一セール」など、定額減税に絡めた取り組みも行われています。

ただし、「誰もが・一律で・一度に」4万円が減税されるわけではありません。

例えば年金受給者で一度の年金から1万2000円の所得税を源泉徴収されている方の場合、6月支給の年金から1万2000円が減税されます。

6月支給分で減税額の全額が控除できない場合は、8月以降に支給される年金から控除されます。

また、住民税の減税開始は10月からです。

扶養家族がいれば減税額も増えますが、物価上昇をカバーできる効果があると実感できる人ばかりではないでしょう。

1年限りの施策ということもあり、家計のやりくりは継続的に続けていく必要がありそうです。

では、70歳代の年金額はいくらぐらいなのでしょうか。