寄せ植えより手軽に草花を楽しめるのが「寄せ鉢」です。ひとつの鉢に数種の草花を植える「寄せ植え」と異なり、いくつかの鉢植えを寄せて置くことで、まとまりのある風景を楽しむ方法です。

ひとつの鉢でにひとつの植物を育てるため、寄せ植えのような植え替えの手間がなく、世話や管理もラクです。鉢を入れ替えたりして、風景の変化を楽しむのもいいですね。

そこで今回は寄せ鉢ガーデニングがお洒落に決まるコツをお伝えします。

記事の後半では、寄せ鉢に植えたい初夏の植物の<背丈別>組み合わせを、各植物の参考価格とともに紹介しますので、さっそくみていきましょう!

1. 寄せ鉢ガーデニングがお洒落に決まる4つのコツ

1.1 植物の高さを変える

鉢を寄せて飾るときは、それぞれの鉢に植えてある植物の草丈や樹高が異なるものをピックするようにしましょう。目安は「大・中・低」の3種類の植物です。

これらのカテゴリーからひとつずつ組み合わせていけば、全体のバランスがとりやすくなり、見た目もよくなります。

「大」の植物には、低木類や草丈の高い多年草、「低」の植物には、ツル性植物やグランドカバープランツなどおすすめです。

「中」の植物は「大」と「低」の植物に合わせて選ぶとよいでしょう。花がこんもりと咲く植物などを選ぶと、全体が華やかな雰囲気になります。

1.2 鉢を置く高さを変える

寄せ鉢にするときは、一列に鉢を並べることは避け、高低差をつけて置くようにします。

フラワースタンドを使ってもよいのですが、各花台の間隔が大きいと、せっかくの寄せ鉢のナチュラル感が感じられないことも。

できればレンガなど、台となる安定したものに鉢を置いて、高さを出してみるのがおすすめです。安定するのであれば、鉢をひっくり返して、台にしてみるのも手軽に高さを出せる方法です。くれぐれも鉢の転倒には気をつけましょう。

1.3 一箇所にたくさん並べすぎない

たくさんの鉢や大きさの異なる鉢をセンスよく並べるには、鉢の位置、鉢の大きさやデザイン、さらには植える植物の種類など、センスやテクニックが必要になります。

誰でも簡単に、しかもお洒落に見えるようにするには、一箇所にたくさん置きすぎないことがポイントです。まずは標準的なサイズである7号前後の鉢を3~4鉢ほど並べてみて、外観を眺めてみましょう。

物足りないときは、鉢を足してバランスをとります。

1.4 単体で植えても「映える」植物を選ぶ

【写真1枚目/全7枚】寄せ鉢ガーデニングの見映えを左右するのは配置バランス以外にも。2枚目以降で紹介します!寄せ鉢にしたい「単体で飾っても映える植物」

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寄せ鉢は鉢を集めて置くことで、さらに美しく、可愛らしい見た目になる植物の楽しみ方です。そのため、ひとつひとつの鉢に植えられている植物が元気に育っていることも大事なポイントです。

鉢に植える植物の性質が強健であることに加え、こんもりと茂りやすいなど、単体でも見映えのよい植物を選ぶと、鉢を寄せたときの豪華さもアップします。