2024年から新NISAがスタートしました。
2019年に「老後2000万円問題」というのが話題になりましたが、新NISAで老後までに2000万円を作り上げるためにはどんなプランで始めたらいいのかが気になるところです。
本記事では、新NISAの「つみたて投資枠」を活用して、65歳までに2000万円を確保するために必要な積立額を「利回り3%・5%」で「40歳・45歳・50歳」からの年齢別にシミュレーションしていきます。
1. 新NISA(ニーサ)制度をおさらい
2014年1月に創設され、2024年1月に生まれ変わった「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」ですが、まずは新NISA制度について今一度おさらいしておきましょう。
1.1 新NISAのポイントまとめ
- 非課税保有期間:無期限化
- 口座開設期間: 恒久化
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:併用可能
- 年間投資枠: 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」
- 非課税保有限度額:全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)
昨年までのNISA制度では使い勝手の悪さを指摘されており、いまいち普及していないような状況でした。
そこで、岸田文雄首相は自身が目指す「新しい資本主義」を実現するため、資産所得倍増計画の1つであるNISAの制度内容をリニューアルしました。
老後のことが心配される中で早いタイミングから資産運用を始め、自らで資金を作り上げてほしいというのも狙いに入っていることでしょう。
2. 【新NISA】積立投資「40歳が65歳までに2000万円!」積立額は毎月いくら?
40歳が65歳までの25年間で2000万円を貯めるには、毎月いくら貯金と投資をすればいいのでしょうか。
40歳から投資を始めた場合を想定して、「利回り3%と5%」でいくら貯まるかシミュレーションしてみます。
2.1 新NISAで積立投資:想定利回り「3%」の場合
- 目標金額:2000万円
- 積立投資期間:25年(40歳~65歳)
- 想定利回り:3%
- 積立投資額:毎月4万4842円
- 元本:1345万3000円
- 運用収益:654万7000円
2.2 新NISAで積立投資:想定利回り「5%」の場合
- 目標金額:2000万円
- 積立投資期間:25年(40歳~65歳)
- 想定利回り:5%
- 積立投資額:毎月3万3585円
- 元本:1007万5000円
- 運用収益:992万5000円
次章では「45歳が65歳までに2000万円」を達成するために必要な積立額についてみていきます。