2. 首都圏:人口重心はおおむね「東京都」の方向へ…それぞれの位置は?
国勢調査では、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県の8都県を「首都圏」としています。首都圏では、山梨県を除いておおむね東京都の方向へ移動しているとわかりました。
東京都を除く各県の人口重心から東京都の人口重心への方向・距離や、各県の2020年の人口重心の位置を下記の表にまとめてみました。
県の人口重心から東京都の人口重心の距離の推移を見てみると、確かに山梨県を除く6県の人口重心の位置は東京都に近づいているのが分かります。
東京都は日本の首都で、企業・学校・中央省庁などが集中しており、人が集まりやすい状態であるのが、首都圏の人口重心が東京に向かって移動した理由のひとつと考えられます。
3. 日本の人口重心は首都圏に向かって移動中:2025年の結果はどうなる?
最新の国勢調査の結果では、日本全体の人口重心は首都圏へ、首都圏の人口重心はおおむね東京都へ、近畿圏の人口重心は大阪府へ向かって移動していることが分かりました。
国勢調査は、5年に1回のペースで実施されます。その間で起きたコロナ禍の影響でテレワークが進んだり、地方移住に関心を持つ人が増えたりしましたが、人口重心にも変化があるのでしょうか。
次回の国勢調査は、2025年に実施される予定。都市部への人口重心の移動が加速しているのか、それとも2020年の調査とあまり変わらないのか、今から結果が気になりますね。
参考資料
花輪 えみ