2024年、大幅な制度変更が行われた新NISAがスタートしました。これをきっかけに、資産運用にチャレンジしたいと考えている方もいるかもしれません。

しかし、株式投資で自分のお金を増やしたいと考えても、元本割れするリスクなどを考えて勇気が出せない方も少なくないかと思います。

そんな方は、一案として「ポイント投資」へのチャレンジを検討してみてください。自分が貯めたポイントを使って投資をするポイント投資は、その他にも多くのメリットがあります。

今回はポイント投資の概要やメリットなどをご紹介します。記事の後半では「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査」から、ポイント投資の実態などを探っていきましょう。

1. そもそも「ポイント投資」とは?「ポイント運用」との違いって?

最近、楽天ポイントや、dポイント、Tポイントなど、カード払いやスマホ決済でポイントを貯めて「ポイ活」をしている人が増えてきました。

実はこれらのポイントを使っての投資が可能。ポイントを使う投資を、一般的に「ポイント投資」と呼びます。

通常の投資との違いは、お金の代わりにポイントを使用すること。買い物などで得たポイントを使って投資するため、投資未経験者でも始めやすいといえるでしょう。

1.1 【比較】「ポイント投資」と「ポイント運用」の違い

様々なサービスを利用するなかで、ポイント投資とポイント運用という異なる表現を耳にした方もいるでしょう。

これらは、それぞれ異なるサービスです。ポイント投資とポイント運用の違いを解説します。

【写真全2枚中1枚目】「ポイント投資」と「ポイント運用」の違い。2枚目では個人投資家「投資サービス」利用率を紹介。

「ポイント投資」と「ポイント運用」の違い

引用:LIMO編集部作成

ポイント運用とは、ポイントが金融商品の価格(投資信託の基準価額など)に連動して増えたり減ったりするもの。投資を疑似体験できるサービスを指します。

サービスやポイントの種類によって、大きく積極的な運用を目指したり、安定的な運用を目指したりなど、さまざまなコースが設定されています。

ポイント運用は、あくまでも投資の疑似体験。運用終了後は「ポイント」で返ってきますが、実際の金融商品を購入しているポイント投資の場合は、運用終了後は「お金」で返ってくる違いがあります。

また、ポイント投資は証券会社の口座開設が必須ですが、ポイント運用では基本的には不要です。

2. ポイント投資のメリット3つ

ポイント投資には、大きく3つのメリットがあります。

2.1 ポイント投資のメリット1.現金を使わずに投資できる

ポイント投資の最大のメリットは、自分の現金を使わずに投資をはじめられる点です。

買い物などで得たポイントで投資信託や株などを買って取引するポイント投資の場合、自分の貯金や預金残高が減るわけではないためより気軽にチャレンジできるのではないでしょうか。

ポイント投資は、100ポイントを100円などルールに従って現金化し、そのお金を使って投資するのが主流のようです。

2.2 ポイント投資のメリット2.少額でも投資できる

ポイント投資の多くは、1ポイント(=1円相当)からポイント利用できます。少額から投資できるので、リスクが怖い投資初心者の方にも向いているでしょう。

最初に現金化するためNISAの非課税口座を活用して、ポイント投資することも可能。投資未経験者の方は、値動きや売り時・買い時を見極める経験ができるため、本格的な投資を行う前の勉強としても良いでしょう。

2.3 ポイント投資のメリット3.配当金や分配金をもらったり、株主優待を受けることができる

ポイント投資であっても条件を満たせば、株の配当金や投資信託の分配金、株主優待を受けることが可能です。

現金で投資をした時と同じようなルールで投資ができるので、投資初心者の人が、実際に投資をしながら、資産運用とは何かという勉強をすることができるでしょう。

次の章からは、ポイント投資でおさえておきたい注意点、ポイント投資に関する質問が含まれた意識調査の結果をチェックしていきましょう。