3. ポイント投資で覚えておきたい注意点3つ
最後に、ポイント投資について覚えておきたい注意点をチェックしていきましょう。
3.1 ポイント投資の注意点1.損をすることがある
ポイント投資であっても、損をすることがあります。
原資はポイントなので、銀行の預金や貯金自体が減るわけではありません。しかし、市場の状況により、投資した商品が値下がりすると、投資したポイントの価値が元々よりも減ってしまうことがあります。
3.2 ポイント投資の注意点2.手数料がかかるケースがある
ポイント投資であっても、一般的な投資と同じように取引手数料がかかります。
最近では、ネット証券などを活用すれば手数料無料で取引できる投資信託も増えてきています(信託報酬はかかります)が、株式投資の場合、取引金額により売買手数料がかかるのが一般的です。
ポイント投資で株式を購入した場合は、現金で取引をした時と同じように手数料が発生すると覚えておきましょう。
3.3 ポイント投資の注意点3.投資できる商品が少ない
ポイント投資では投資ができる商品に限りがあるケースがあります。投資の対象にこだわりたい人は、ポイント投資を始める前に、取り扱っている商品を確認しておく必要があるかもしれません。
証券会社やポイントの種類によって取引できる商品数が異なるので、事前に確認しましょう。
4. 【最新】ポイント投資や運用を行う人の支持を集めるポイントは?
スパークス・アセット・マネジメント株式会社が「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2023」を実施。
調査の概要は以下の通りです。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:全国の20~79歳の投資経験者
(日本株式、外国株式、公社債、投資信託など金融資産への投資経験がある人) - アンケート母数:1000名(全国)
- 実施日:2023年11月6日~11月7日
- 調査協力会社:株式会社ネットエイジア
- リリース公開日:2023年12月7日
4.1 投資家の“ポイント投資”利用率は46%、30代投資家では56%
代表的な5つの投資サービスを提示し利用状況を聞いたところ、全体の結果は以下の通りでした。
- 「ポイント投資」45.9%
- 「おつり投資」8.0%
- 「ロボアドバイザー投資」6.9%
- 「テーマ型投資」7.7%
- 「ソーシャルレンディング投資」3.5%
年代別にみると「ポイント投資」「テーマ型投資」では30代(順に55.7%、13.1%)が最も利用率が高く、「おつり投資」「ロボアドバイザー投資」「ソーシャルレンディング投資」では20代(順に13.6%、12.4%、6.5%)が最も利用率が高くなりました。
ポイントで投資できる「ポイント投資」だけでなく、ユニークなサービスは多岐にわたります。
今回の選択肢で登場しただけでも、買い物のおつりを自動で積み立て投資してくれる「おつり投資」、ロボットに資産運用を代行してもらう「ロボアドバイザー投資」、好きなテーマを選ぶと銘柄を自動で選択してくれる「テーマ型投資」、ネット上で企業を仲介してもらう「ソーシャルレンディング投資」など様々です。
自分にあった投資方法を見つけていきたいものですね。
5. まとめにかえて
ポイント投資は、はじめて投資にチャレンジしたい方に向いている投資方法です。
楽天証券で使える楽天ポイント、SMBC日興証券のdポイント、SBI証券のTポイントなど、主要なポイントで自分が使いやすい証券会社がある方は特にはじめやすいでしょう。
また、日々の買い物で貯まったポイントをそのままにしている場合、もったいないと感じることもあるかもしれません。ポイントを無駄なく活用したい場合、ポイント投資も選択肢のひとつとして検討してみてください。
参考資料
- スパークス・アセット・マネジメント「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2023」(PRTIMES)
- 楽天証券「ポイント投資」
- SMBC日興証券「ポイントサービス」
- SBI証券「SBI証券のポイントサービス」
荒井 麻友子