株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅に続落、材料不足から膠着状態へ

2018年4月12日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,660円(▲26円、▲0.1%) 続落
  • TOPIX 1,718.5(▲6.7、▲0.4%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,151.2(▲2.8、▲0.3%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:796、値下がり銘柄数:1,181、変わらず:105
  • 値上がり業種数:8、値下がり業種数:24
  • 年初来高値更新銘柄数:16、年初来安値更新銘柄数:53

東証1部の出来高は13億1,062万株、売買代金は2兆1,030億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の反落や中東情勢の緊迫化などはあったものの、基本的には材料不足の展開となり、様子見スタンスを強めた投資家が多かったようです。ただ、売買代金はかろうじて2兆円を維持しました。

そのような中、日経平均株価は前日終値を小幅に下回る推移が続きました。ただ、寄り付き後に一時▲95円安まで売られましたが、前場の半ばには一時+32円高とプラス圏に浮上するなど、底堅さも見せたようです。

結局は続落で終わりましたが、1日の値幅(高値と安値の差)は約127円に止まり、徐々に膠着感が強まっていると見ていいでしょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は3日続落、売買代金は4日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,236万株、売買代金は801億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金は4日連続で1,000億円を下回るなど、相変わらず低調な商いだったようです。

また、総合指数も小幅下落となり、これで3日続落となりました。個人投資家の物色意欲の回復は鈍いため、新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれます。

ローソンが一時▲7%安に迫る急落、好決算の良品計画は+7%高に迫る急騰

個別銘柄では、前日に決算発表を行ったローソン(2651)が一時▲7%安に迫る急落となり、年初来安値を更新しました。

また、同じく決算発表を行った吉野家ホールディングス(9861)が一時▲7%超安の急落に、サイゼリヤ(7581)が一時▲13%超安の暴落となるなど、外食株が総じて安く推移したようです。

その他では、連日値を上げていた機械株や設備投資関連株が反落し、ファナック(6954)、コマツ(6301)、日立建機(6305)などが大幅安で終わりました。

一方、好決算を発表した良品計画(7453)が一時+7%高に迫る急騰となり、イオン(8267)は一時+5%弱高となって年初来高値を更新しました。

また、同じく決算発表が好感されたユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が大幅上昇となり、引け後に決算発表を控えたファーストリテイリング(9983)も堅調な値動きとなっています。

新興市場では、新規上場2日目を迎えたヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)が▲16%超安の暴落となり、ストップ安で引けました。また、ビープラッツ(4381)も大幅続落となり、そーせいグループ(4565)は3日連続で年初来安値を更新しています。

一方、串カツ田中(3547)が久々に急騰したのが目を引きました。

青山 諭志