iDeCoといえば、大きな節税効果が最大の特徴ですよね。節税効果にひかれてiDeCoを始めたという人も多いと思います。しかし、その一方でiDeCoを始めたことで新しいメリットを感じる人もいるようです。今回は、20代半ばでiDeCoを始めたという人に、その人が感じるiDeCoを始めることのメリットを語っていただきました。

投資の知識が深まり、投資が楽しくなる

まだまだ時間がある中で始めたiDeCo。「最初は老後資金のために、という気持ちで始めたものの、投資信託などの運用商品を選んでいるうちに、金融機関のWebサイトに書かれている予想リターンが本当に合っているのか気になりました」と言うその人は、自分の納得できないものにお金は出せないと感じたそう。

「たとえば3%のリターンだったら…という前提があって、その上でシミュレーションをするのですが、その3%で運用するのってどのくらい難しいことなのか、よくわからなかったのです」

確かに、金融機関のシミュレーションは、「〇歳の会社員が毎月〇万円投資し、〇%のリターンが得られたら、〇万円の元本が〇円になります」という非常にぼんやりとしたもの。もちろん金融商品なので、確実に3%のリターンが得られると言うことはできないので仕方ないのですが、その3%を検証しようという姿勢はとてもいいですよね。

その後、自分の理想のリターンに近づけるためにはどういう商品に投資すべきかという研究をしたそうです。

実際に自分で検証してみるということ

「本格的な検証ではないのですが、国内株式に投資するものなら組入の銘柄を見て、その株価の変動とのギャップを見てみたり、日経平均の動きとどのくらい連動しているのかをExcelを使って簡単に調べてみたりしました。その経験があったので、iDeCo以外でも投資信託や株をやってみたいという気持ちになり、いまはブルベア型の投資信託や有名な企業の株を買ったりして投資を楽しんでいます」

この人のようにiDeCoだけでなく、株や投資信託を始めるきっかけになったという声はいくつかありました。やっぱり自分のお金だと思うとちょっと真剣になりますよね。若いうちに投資に慣れておくと、定年まで先が長いのでちょっと大きめのリスクを取ることも可能ですし、投資の知識を生かして投資を楽しむ時間が長くなるのはとてもいいことではないでしょうか。

投資の楽しさがわかるきっかけに

iDeCoは運用益も非課税になるため、利益を上げたらその分だけ自分にメリットがあります。それを思って、大きなリターンを上げたいと考える一方で、老後資金だから確実に着実に貯めておかなくては、という気持ちもあるのだとか。

「3カ月に1回くらいは見直したほうがいい、と言われているので、一応バランスなどを見るようにしている」と言い、その中で「次に入れ替える銘柄を検討するのも面白い。普段は1、2日~1週間くらいで売買してしまう比較的短めの取引が多いですが、iDeCoは長期的な目で商品を選定しないといけない。そこがまた面白味だと言います。

まとめ

いかがでしたか。このように、iDeCoをきっかけにしていろんな商品への投資を始めるのはレアケースだと思いますが、投資の知識が身に付くという点は非常に大きなメリットですよね。若いうちに始めれば、その分節税効果も大きく、知識を使った投資ができる期間もより長くなります。ぜひiDeCoを始めてみてくださいね。

 

>>楽天証券のiDeCoについて詳しくみる(初心者でも厳選ファンドから選びやすい)

>>SBI証券のiDeCoについて詳しくみる(品揃え抜群。選べるファンドが多い)

LIMO編集部