2. 年金と物価上昇率の関係

新規裁定者の年金額の例

 年金と物価上昇率の関係

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

2023年度の公的年金は、3年ぶりに引き上げとなりました。一般的に公的年金の受給額は、現役世代の賃金や物価上昇率を考慮して年度ごとに見直しが行われます。

2.1 2023年度:国民年金と厚生年金の年金額例(新規裁定者67歳以下の方)

  • 国民年金(老齢基礎年金の満額):6万6250円
  • 厚生年金(会社員の夫と専業主婦のモデル夫婦):22万4482円※夫婦2人分の国民年金を含む

国民年金の満額とは、国民年金保険料を40年間の全期間納付した場合に受け取れる年金額のこと。未納期間がある場合は月数に応じて満額から差し引かれます。

また、上記の厚生年金のモデル夫婦が受け取る年金額は「平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で、40年間就業した場合の、老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の受給額を指します。

これらはあくまでも「年金額例」であり、実際の受給額は年金加入状況などにより個人差が出ます。次では今のシニア世代が受け取る老齢年金について、60歳~90歳以上の各年齢の平均額を見ていきましょう。