日本の富裕層が保有する資産総額は膨大で、日本経済の一翼を担っているとされています。
長らく続く物価高の影響により、家計に負担がかかっている世帯が多くいる一方で、なぜ富裕層は富を築けているのでしょうか。
今回は、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者の経験をもとに、「お金持ちの資産運用」の特徴を3つご紹介します。
また、最新のデータをもとに「日本の富裕層」の保有資産規模や世帯数を見ていきますので、ぜひご自身の将来設計にお役立てください。
1. 証券会社の元富裕層担当社員が見た「お金持ちの資産運用」特徴3選
ここからは、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者の経験をもとに、「お金持ちの資産運用」の特徴を3つまとめてみます。
1.1 【特徴1】分散投資を心がける
お金持ちの方は、資産運用の際に、分散投資を行うことを心がけます。
なぜなら、1つの資産に投資するより、特徴が異なるいくつかの資産に分散して投資を行ったほうが、価格変動のリスクをダイレクトに受けにくくなるからです。
投資先が異なると、それぞれの値動きも異なる傾向にあります。
そのため、1つの投資先が値下がりしたとしても、他の投資先でカバーできるメリットも期待できます。
お金持ちの方は、株式や投資信託などの金融商品だけでなく、不動産や金、高級時計など、さまざまなものに分散投資をしながら資産を増やすことを目指していました。