2024年11月20日に総務省統計局が発表した「人口推計」によると、前年同月比で15歳未満人口と15~64歳人口が減少し、65歳以上人口は増加しています。また、75歳以上人口は3.51%増加しており、日本の少子高齢化がますます進んでいることが改めて明らかになりました。
こうした状況の中、現役世代の方々の中には、「自分が将来年金だけで生活していけるのか」という不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実際、現在の年金受給世帯では、年金だけで生活を賄うのは難しいのが現状です。
このような状況を踏まえ、低年金世帯を支援するために「年金生活者支援給付金」という制度があります。本記事では、この「年金生活者支援給付金」の概要や対象となる条件について詳しく解説していきます。
さらに記事後半では、現役世代の方々が今のうちに老後の生活資金をどのように準備すれば良いかについても具体的な方法を紹介しています。ぜひ最後までお読みいただき、将来に向けた備えを考えるきっかけにしてみてください。
1. 年金世帯の支え「年金生活者支援給付金」とは?
「年金生活者支援給付金」は、年金やその他の所得が一定基準を下回る方を対象に、生活の負担を軽減する目的で年金に追加して支給される給付金制度です。
この制度は比較的まだ新しく、2019年10月1日にスタートしました。
1.1 年金生活者支援給付金の種類3つ
年金生活者支援給付金には、以下の3種類があり、これらは受け取る年金の種類によって異なります。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
1.2 年金生活者支援給付金の支給日は?
年金生活者支援給付金は、公的年金と同じ支給日に2か月分が支給されます。
次章では、年金生活者支援給付金の対象者について詳しく解説します。