昨今、社会全体で賃上げムードが高まっています。円安の進行やウクライナ情勢を背景としたさまざまなモノの価格高騰によって家計の負担が重くなり、物価高への配慮を求める動きが強まっているためです。また、少子高齢化による労働力不足も大きく影響していると言えるでしょう。

コロナ禍では賃金を支払う側の企業の業績が伸び悩んで賃上げを阻んできましたが、足元は日常を取り戻し、業績不振という企業側の「言い訳」も通用しなくなってきています。日本企業の多くが原材料費の高騰による価格転嫁に成功し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用などもあって、企業業績は底堅く推移しています。これらが追い風となり、賃上げ率の押し上げ要因が揃ってきています。

しかし、実質賃金は物価上昇に追いつかない状況が続いています。大企業では賃上げが浸透している一方、中小企業では賃金の据え置きがほとんどで、賃金格差はますます広がっていくばかりです。

このような状況下で、企業は働く人々にどれくらいの給与を提示しているのでしょうか。

本記事ではハローワークの求人データをもとに大阪府大阪市(浪速区)の月給のリアルを紹介します。

求人で提示される平均月給や最高月給、月給別の偏差値、高月給求人ランキングも紹介しています。

さらに、記事の後半では月給の分布がひと目でわかる一覧表と円グラフを掲載しています。

ぜひお仕事探しや転職活動に役立ててください。

1. 大阪府大阪市(浪速区)の求人が提示する月給の平均額は23万5079円~37万2307円

2024年4月11日、ハローワークのウェブサイトより大阪府大阪市(浪速区)の求人データ400件を掲載日が新しい順に抽出しました(一般求人・フルタイム)。

次に当該データ群に対し、提示月給レンジの下限と上限をそれぞれ平均したところ、23万5079円~37万2307円となりました。

2. 大阪府大阪市(浪速区)の求人が提示する月給の最高額は120万円

大阪府大阪市(浪速区)の求人が提示する月給の最高額は120万円(レンジ80万円~120万円)となりました。

仕事内容は「システム部門長(大阪本部)」です。

2.1 月給(最高額)が高い求人TOP10 職種別月給一覧表

なお、月給(最高額)が高い求人TOP10は以下の通りとなりました。以下、職種別月給一覧表。

  1. システム部門長(大阪本部)(80万円~120万円)
  2. 施工管理 及び 補助(29万7000円~81万2000円)
  3. 経理・財務責任者(幹部候補)(50万円~80万円)
  4. 総務責任者(幹部候補)(50万円~80万円)
  5. 法務部門担当(責任者候補)(50万円~80万円)
  6. 採用・人事部門責任者(50万円~80万円)
  7. 分譲マンション設計管理担当(50万円~80万円)
  8. 社内SE(上級)/大阪本部(50万円~80万円)
  9. 印刷品質管理システム開発(20万4800円~79万5900円)
  10. 自動車販売関連システム開発(20万4800円~79万5900円)

最後に月給別偏差値がひと目でわかる一覧表と円グラフを見ていきましょう。