人気の大企業に入社してラッキーだったこと、がっかりしたこと

東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学などといったいわゆる難関校の上位就職先を見ると、メガバンクと呼ばれる大手銀行や損害保険会社、生命保険会社、証券会社といった金融機関、また商社などの大企業が名を連ねます。採用人数などの影響もありますが、学生の「大企業志向」も透けて見えます。

では「大企業」に入社した人たちは、入社前と入社後でイメージに違いがなかったのでしょうか。大企業に新卒で入社したもののその後転職したという人たちに、大企業に就職してラッキーだと感じていたこと、逆にがっかりしたことを挙げてもらいました。

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ラッキーだったこと(1):社名が知られていると何かと得だった

誰もがその名を知っている大企業に勤めていることで、正直得をした、と感じている人もいるようです。

「とにかく親や親戚が喜んだし、なんとなく尊敬される雰囲気になった」「仕事でも社名を名乗って聞き返されたりしない。とりあえず、若者でも話を聞いてくれる」という意見が聞かれました。

また、このような人も。

「一人暮らしをするために物件探しを始めたら、不動産屋さんに『〇〇社の方だったらどの大家さんも大丈夫ですよ!』と言われた。先輩に聞いたら、沿線ではよく聞く話らしい。もちろん安定収入が見込めるからだとは思うけれど、物件を借りるのにも社名が威力を発揮するとは…」

ラッキーだったこと(2):福利厚生が手厚い

大企業ならではの福利厚生の手厚さがうれしかったという人は多いのではないでしょうか。

「入社してすぐに寮に入ったのですが、大浴場やサウナもあり快適でした。遅くに帰寮しても食堂で食事ができた。寮費や食費は非常に安かった」

大企業に在職しているときは気づかなかったけれど、やめてからその福利厚生の良さに気づいたという人も。

「社員食堂で非常に安くご飯が食べられることなども含め、大企業はよかったなあと思うことはありますね。人間ドックも非常にリーズナブルに受けることができますし。もっと言えば、福利厚生とは違うかもしれませんが、財形制度とかそういうものもあるのとないのとでは違うなあと思いますね」

ラッキーだったこと(3):同期のつながり

多くても少なくても同期とのつながりは重要だと感じている人は多いようです。

「新卒入社した会社の同期は総合職で約150人弱。同じ会社に就職しようという仲間ですから、考えなどを共感してもらえることも多く、大学時代以上に親しい友人もできました。退職しましたが、今でも付き合いがありますし、意外にも仕事の話につながることが少なくありません」

「就職氷河期で大幅に採用を絞っていた年だったこともあり、同期はわずか10人。でも少なかったぶん、変にグループに分かれることもなかった。全員揃うことは少なくなったが、今でもずっと辞めた人も誘って飲んでいる。ちなみに就職氷河期だったせいか他社にも同期が少なくて、同じ年次だとわかるとその人達ともすごく仲良くなれたように記憶している」

一方で、大企業に入社してがっかりしたこともそれなりにあるようです。続けて見ていきましょう。

がっかりしたこと(1):入社前のイメージとのギャップ

就活ではしっかり企業研究をして面接に臨んで見事内定を勝ち取ったものの、実際に入社してみると、事前に持っていたイメージと大きく違って戸惑うことがあるようです。

「世界で仕事ができると思って金融機関に入社したものの、金融業そのものが超ドメスティック(国内志向の)事業でがっかり。社内のデスクワークがほとんどでランチも同じ部署の人とほぼ毎日一緒。閉塞感があった」

「多角的な経営を行っている企業に入社。先進的な考え方で次々と新規事業を立ち上げている企業だというイメージがあったが、実際にはビックリするほど伝統的なしきたりが多く、やることなすこと『ダメ』ばかりでびっくりした」

がっかりしたこと(2):厳しい上下関係、年功序列

年功序列はもちろん、上下関係にともかくうるさい企業に入社し、それにうんざりしたという声も。

「先輩が担当していた新プロジェクト。部長が社長に説明をしに行ったけれど、OKが出ず帰ってきた。そのとき部長が先輩に『俺も頑張ったんだけどね、でもサラリーマンだから最後は社長の意見に“うん”って言っちゃった』と言っていたのが忘れられない。『サラリーマンだから“うん”って言っちゃった』は、その後部内でしばらく流行語だった」

「若くても大きな役割をくれる会社に入社したので、挑戦してやるぞという気になったが、結果が出ても給与には全く関係なかった。一方で結果が出ない先輩を見ていたら、みんなの嫌がる事務作業を率先してやって上司に気に入られ、出世していて、いろいろ生きる道はあるんだなと…」

まとめにかえて

いかがでしたか? 大企業に入社しても数年以内に辞めてしまうケースも多いのが現実です。中には入社前に抱いていたイメージや、自分の目指すものとのギャップが大きくなった結果、退職に至ったという人もいるかもしれません。

ただし、入社する前にこれから入ろうとする会社が自分に向いているのか、そうでないのかが分かるかといえば、それは誰にとっても難しいところ。会社に入ってうれしいことや残念なことは大企業に限った話ではありませんが、皆さんはどうでしょうか。

LIMO編集部

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LIMO編集部

LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に構成されています。国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報ををわかりやすくお届けします。