2024年1月からスタートした「新NISA」ですが、すでに幅広い世代から認知され、活用されるようになってきました。

2024年2月9日に金融庁が公表した「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」によると、2023年12月末時点でのNISA(一般・つみたて)の買付額はおよそ35兆円にものぼります。

また、新NISAに関する意識調査のなかで「Z世代で投資している人」の約4割が「毎月5万円以上」を投資していることがわかりました。

今回は、積立投資で「月5万円」積み立てたときの期待できる結果をシミュレーションしました。利回り3%のケースと5%のケースで比較したシミュレーション結果も掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 資産運用でもっとも支持されているのは「NISA」

ここからは、僕と私と株式会社「Z世代/ミレニアル世代/X世代に聞いた!投資に関する意識調査」の結果を紹介していきます。

調査概要は以下の通りです。

<調査概要>

  • 調査名:僕と私と株式会社「Z世代/ミレニアル世代/X世代に聞いた!投資に関する意識調査」
  • 対象条件:全国のZ世代(20~26歳)、ミレニアル世代(27~43歳)、X世代(44~59歳)男女
  • 調査期間:2024年2月28~3月5日
  • 調査方法:インターネットを利用したアンケート
  • 調査有効回答数:2421名(Z世代、ミレニアル世代、X世代:各807名)

まず、現在行っている資産運用(投資)について聞いたところ、全体では「NISA」が最も多く21.0%、次に株式投資で17.4%、投資信託は13.5%と続きました。

Z世代およびミレニアル世代はいずれも「NISAでの資産運用」を支持している結果となりました。

なお、投資を始めたきっかけについては「将来の資金を準備したかったから」が18.3%で最多という結果に。

若いうちから将来への資産形成を意識している人が増えてきています。

では、若い世代は投資に毎月いくらぐらいの金額を使っているのでしょうか?

1.1 Z世代で投資している人の約4割が「毎月5万円以上」を投資

続いて、投資を行っている人を対象に毎月の投資額を聞いたところ、Z世代では「5万円以上」が43.5%を占め、ミレニアル世代の32.0%、X世代の27.9%と比較しても多い結果となりました。

また、Z世代は「定期的に投資はしていない」という回答が9.2%と、他の世代と比較しても最も少なく、一定以上の金額を定期的に投資に回している傾向がうかがえます。

若い世代であっても年金に頼りすぎない老後を想定し、将来に向けて資産運用を始める人が増えていると考えられます。

今回は、2024年にスタートした「新NISA」を例に、実際に月額5万円を積立投資したら資産はどうなるのか?シミュレーションしてみましょう。