2. 富裕層、直近1年で購入した最高額は「15億円」の不動産。でも服はユニクロ?
ここからはラグジュアリーカードの調査データから、富裕層のお金の使い方についてみていきましょう。
調査概要は以下の通りです。
【調査概要】
- 調査名 :「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
- 調査期間:2024年2月21日〜2月26日
- 調査方法:インターネット調査
- 対象者 :ラグジュアリーカード会員のうち世帯年収2000万円以上の方
- 調査人数:342名
「直近1年で買った最も高いもの」を調査したところ、「不動産」(15億円)が最高額となりました。
続いて「一棟マンション」(7億円)、「マンション」(6億円)と、同じく不動産関連が上位を占めています。
項目別では「自家用車」(23.7%)、「時計」(14%)、「不動産」(5%)の回答が多く、投資価値のある買い物に惜しみなく投資する姿勢がうかがえます。
趣味に関しては、「国内旅行」(61.4%)、「グルメ」(48.8%)、「海外旅行」(45.6%)が上位となっており、旅行への回答が多く、現在の世界情勢を踏まえてか国内旅行派が多い結果となりました。
また旅行だけでなく車やゴルフを趣味としている人も多く、新富裕層のアクティブな姿勢が垣間見えます。
2.1 富裕層が好きなブランド、約4割が「ユニクロ」を支持
好きなブランドについて、車では「メルセデスベンツ」が1位という結果に。
また、「よく身につけるハイブランド(洋服)」では「ルイ・ヴィトン(24.0%)」、「エルメス(18.1%)」が支持を集めていました。
「よく身に着けるブランド(洋服)」では、約4割が「ユニクロ(42.1%)」と回答。
続く「モンクレール(21.9%)」や「ナイキ(17%)」など、スポーティなブランドも支持を集めており、経営者層のなかでもスマートカジュアルの装いが浸透してきたと考えられます。
また、富裕層のお金の使い方に関する価値観では、約7割の人が「自分の好きなものには出費を惜しまない」と回答しましたが、一方で「有名で高価なブランド」や「人から羨ましがられるような高価なもの」への出費に関しては消極的な傾向が見られました。
富裕層のお金の使い方として、「人生を豊かにする、刺激を与えてくれるものに投資したい」というのが特徴といえるでしょう。
3. まとめにかえて
今回は富裕層と定義づけられる「1億円以上の資産家」の割合や、富裕層のお金の使い方を見ていきました。
富裕層は年々増えていますが、大きな資産は短期間で築けるようなものではありません。とはいえ、少額ずつでもリスクを取って運用することが、将来の大きな資産に繋がることもあります。
今回見てきたように、富裕層だからといってむやみに散在しているわけではありません。自分の人生が豊かになるように、ときにはファストファッションを活用したりしながら、うまくお金と付き合っています。
こういったお金の使い方については、私たちも真似できるところがあるかもしれませんね。
まずはご自身のライフプランに合った投資を検討することから始めてみましょう。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
中本 智恵