総務省の発表によると、日本の独身世帯率は年々上昇しています。
2040年には独身世帯の割合が約40%にもなると予想されており、特に65歳以上のシニア層の独身世帯が増加すると見込まれています。
現役世代の方には、老後の「2000万円問題」などを意識して、早めに資産形成を始めている方もいるでしょう。
65歳まで働く人は今後も増える見込みですが、70歳代で働く人はまだまだ少数派です。では、仕事を辞めて貯蓄と年金で暮らす人が多い70歳代のお金事情はどうなっているのでしょうか。
今回は70歳代・ひとり世帯の貯蓄額と、いまのシニア世代が受け取る厚生年金と国民年金の平均月額をみていきたいと思います。
1. 【70歳代・おひとりさま】みんなの平均貯蓄額はいくら?円グラフで確認
70歳代・ひとり世帯の平均貯蓄額を確認していきましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、70歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【70歳代・ひとり世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合
- 26.7%
1.2 【70歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1529万円
- 中央値:500万円
70歳代単身世帯の平均貯蓄額は1529万円、中央値は500万円です。
平均値と中央値の差は約3倍もあり、一部のお金持ちが平均額を大きく引き上げていることがわかります。
老後の生活において重要になるのが「貯蓄」と「年金」ですが、現代シニアはいくらぐらいの年金を受け取っているのでしょうか。
ここからは、70歳~79歳の厚生年金と国民年金の平均月額を一覧表にしてみていきます。