3月15日は確定申告の最終日でした。自民党の派閥裏金事件をめぐり批判が強まる中、岸田文雄首相は15日の参院予算委員会で、「納税の意味を考え、ご協力を」と述べ、国民に確定申告を呼びかけました。
確定申告は、一年間に得た収入や経費などの情報を税務署に提出し、納税額を確定させる一連の手続きのことです。
そんな重要な手続きである確定申告を「うっかり忘れていた!」という方に向けて、その後の対処法を解説していきます。
期限後申告の手順から、遅れてしまった場合のペナルティについても紹介するので参考にしてみてください。
1. 確定申告ってなに?どうやって申請する?
確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税の額を計算し、源泉徴収された税金や予定納税額などがある場合には、その過不足を精算する手続きです。
2023年の所得税などの確定申告は、原則2024年2月16日(金)から3月15日(金)までとなっており、消費税および地方消費税の確定申告は、原則2024年4月1日(月)までと定められています。
申告方法は現在、e-tax(電子手続き)や郵送、税務署に直接持ち込むなどの方法があり、その年の所得がわかるものや、各種控除申請に必要な書類、本人確認書類などが必要になります。
会社員やパート、アルバイトで働いている方は源泉徴収と年末調整は会社が行ってくれるため、所得金額の確定は必要ありません。
しかしいざ自分で確定申告をするとなると、書類の準備や手続きに時間を要することになるでしょう。そんなときに「うっかり確定申告の期限が過ぎていた」ということも起こってしまう可能性があります。
なお、確定申告を行わなかった場合「無申告」、遅れて申告をした場合は「期限後申告」として取り扱われます。
次章からは実際に「確定申告を忘れていた」という場合にどうすればよいのか、対処法について解説していきます。