会社員として組織に属し、チームで仕事を進めるうえでは、お互い気持ちよく働きたいものです。実際に、採用面接では志望動機や熱意といったことはもちろん、「この人と一緒に働けるかどうか」という基準で判断されていることもあるものです。つまり「この人とは一緒に働けないな、働きたくないな」と思われてしまえば、面接をクリアするのも難しくなってしまいます。

これは社会人になってからも同じです。取引先にしろ職場にしろ「一緒に働きたくない」と思われてしまうといろいろな場面で不都合が出てくるでしょう。では、一体どういった行動がNG判定されてしまうのでしょうか。

時間にルーズ、遅刻する

ちゃんと間に合うように準備したはずが、気づけばギリギリ。出発が遅れてしまった――時間に対する個々人の意識が最も表れるのは遅刻しそうになった時でしょうか。とはいえ、どんなに気を付けていたとしても、天災や人身事故などによる交通機関の乱れなどでどうしても約束の時間に間に合わないといったことは社会人になっても度々起こり得ます。

こうしたときには、遅れるとわかった時点でどの程度遅れるかも合わせて連絡し、到着後は丁寧に謝罪すべきであることは言うまでもありません。ただし、普段から時間に余裕を持った行動ができない、あるいは時間管理に対する意識が薄いと見なされるようなことが理由だった場合には「普段から時間にルーズなのだろうな」「締切を守らなさそう」という印象を与えてしまいかねません。

ウソでごまかそうとする

さきほどの遅刻の理由などで、ウソの理由をでっち上げてその場を乗り切ろうとする人がいます。面接1回きりならなんとかなるだろうと思う人もいるかもしれませんが、こうしたウソは案外ばれるもの。余計に印象が悪くなってしまいます。

また、社会人になってからもウソにまつわる話はよく耳にするもの。「秘書から『役員がお尋ねで』といろいろ質問されたが、実は機密情報からゴシップ系のウワサ話まで、自分が知りたいことに関して上司の威光を笠に着て情報を集めまわっていた」「営業が『お客様から聞かれた』と言ってきたことを直接お客様に尋ねたところお客様は知らないとのこと。知りたい情報を得るために営業がウソをついていた」などといったエピソードからは、ウソをついたり、相手に応じて言うことを変えたりする人が、総じて印象がよくないことはお分かりいただけるのではないでしょうか。

清潔感がない、見た目を気にしない

何だかんだと言っても、人のイメージは第一印象でかなり決まってしまう部分は否定できません。まず好感を持たれなければスタート地点にも立てない、それほど重要なポイントだといえます。面接の時だけクリアすればよいということではなく、社会人になってからも、お客様と会うときなどにも非常に大切なシーンが出てくるはずですし、そもそも社会人になれば、職場の人と毎日顔を合わせるわけです。

ネクタイは曲がっていないか、靴は磨いてあるか、スーツはしわだらけになっていないかなど、身だしなみに注意を払う習慣をつけておくとよいのではないでしょうか。また、面接など、対面で話をするシーンでは、靴や爪によく目が行くといいます。きちんと整えておくようにしましょう。

事前準備をする気が見られない