面接においては、「とりあえず受けてみよう」「専門スキルを生かせればどこでもいい」という就活生がいたりするのも事実です。時には面接を受ける企業の製品・サービスはおろか、ホームページさえ見ずにやってくる人がいるといいます。採用されてから勉強すればいいと考えているのかもしれませんが、そうした姿勢が垣間見えると採用担当者に「事前の準備ができない人なのかな」「どこでもいいと思っているのかな」と思われても仕方ありません。

また、社会人になっても、取引先などに対する予備知識をまったく持たずに会議や打ち合わせに同行し、手も足も出ないまま終わる、いうビジネスパーソンを見かけることはあるものです。

相手先に対する事前準備はもちろんのことですが、面接でも取引先との会話でも「最近気になるニュース」から話が展開することがあります。普段から新聞などで企業や業界の情報をチェックする習慣は今のうちにしっかりと身につけておきたいものです。

気の緩みからくる不用意な言動

面接の場では緊張していても、待合室やエレベーターホールではつい気が緩みがち。見知った学生と会話がはずむ、ということがあるかもしれません。しかし、その空間にいるのは採用担当者と面接官だけとは限りません。気が緩んだ時に見せる姿や態度を見ている企業も多いといいます。

また、オフィスビルのエレベーターの中や電車の中、会社近くの道路などで特定の企業名を出しながらのおしゃべり、誰もが見える場所で資料を広げるといった行動も控えたほうがいいでしょう。これは社会人も同じことです。

「電車の向かいの席で資料を読んでいた人。隣の人には読まれないように隠していたつもりだったようなのだが、実は裏が資料の表紙で前にいた私には何の資料か丸わかり…」「東京から新大阪に向かう新幹線で前の席の人が同僚に向かってずっと会社の批判をしていて、部署名や人の名前がどんどん出てくるので名古屋に着くころには会社名がわかってしまった」と、本当にそんなことがあるのか?と思うようなシーンを見た経験を話す人もいます。

あなたの隣にいる人は、今あなたが噂をしたり、批判している会社の人かもしれませんよ。

まとめ

いかがでしたか? 採用担当者や面接官は、みなさんとこれから一緒に仕事をする人たちです。「一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかは、面接における受け答えの内容よりも、むしろ面接に臨む姿勢や態度で判断されるほうが多いといえるかもしれません。この春入社した人も、これから仕事をしていくうえでもう一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部