4. 「親への仕送り」実施する世帯の平均額はいくら?
厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」によると、 親へ仕送りしている世帯の現状は次のとおりです。
- 総数:104万7000世帯
- 2万円未満:12万8000世帯
- 2~4万円:31万3000世帯
- 4~6万円:21万4000世帯
- 6~8万円:6万6000世帯
- 8~10万円:4万2000世帯
- 10万円以上:19万7000世帯
- 不詳:8万8000世帯
- 1世帯当たり平均仕送り額:5万6000円
1世帯当たり平均仕送り額は5万6000円。10万円以上という世帯も19万7000世帯で、全体の18.8%となりました。
実施している世帯は一部ですが、援助を頼みにくいという方も多いでしょう。
まずは家庭内で状況を把握して、それぞれに合った適切な対応を選択することがお互いのためになると考えられます。しっかりと意思を確認し合うのが大切かもしれません。
5. 2024年は計画的に貯蓄しよう
確実に貯蓄を増やしていくには、毎月の収入から一定額を先に貯蓄して残りの金額で生活する「先取り貯金」が有効。
先取り貯金には、定期預金などの積立預金だけではなく「積立投資」という方法もあります。ただし、元本割れなどのリスクについては一考する必要があるでしょう。
2024年からスタートした「新NISA」制度では積立投資に特化した非課税枠もあります。この機会に利用を検討してみてください。
また、預貯金や資産運用だけでなく、ご自身の年収アップでも貯蓄を増やすことは可能です。自分のライフスタイルや価値観に合わせて、セカンドライフに向けた貯蓄を考えてみましょう。
5.1 【参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産非保有世帯を含む)
- 金融資産非保有:27.4%
- 100万円未満:9.1%
- 100~200万円未満:6.4%
- 200~300万円未満:3.8%
- 300~400万円未満:3.9%
- 400~500万円未満:3.8%
- 500~700万円未満:5.6%
- 700~1000万円未満:5.5%
- 1000~1500万円未満:8.9%
- 1500~2000万円未満:4.2%
- 2000~3000万円未満:5.4%
- 3000万円以上:11.2%
- 平均:1147万円
- 中央値:300万円
参考資料
荒井 麻友子