2. 植えれば「ほぼ勝手に育つ」手間いらずでオシャレな多年草4選

2.1 アスチルベ 

ふわふわ感がユニークでカワイイ「アスチルベ」

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アスチルベ

  • 学名:Astilbe
  • 分類:ユキノシタ科 チダケサシ属

ふわふわと風に揺れる花穂がかわいいアスチルベ。ホワイト、ピンク、レッドなどのカラーが一般的ですが、爽やかなブルーのものも大人っぽくて素敵です。

多湿である日本の気候にフィットし、梅雨時の長い雨に当たっても花が傷まず元気に咲き続けてくれます。

寒さにも強く、多少日当たりのよくない場所でも花を咲かせます。花後も葉がよく茂ることから、グランドカバーとしても重宝。

高温乾燥は葉焼けを起こして株が弱る原因となります。夏の間はできるだけ日陰で管理したほうがよいでしょう。

※参考価格:500~1000円(3号ポット苗)

2.2 ネペタ(キャットミント)

可憐な花と爽やかな香りに魅せられる「ネペタ(キャットミント)」

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ネペタ(キャットミント)

  • 学名:Nepeta × faassenii
  • 分類:シソ科 イヌハッカ属

小花が穂になって咲くネペタ(キャットミント)。ラベンダーに似た青紫のほか、ピンクやホワイトのカラーもあります。

たくさんの種類がある中で広く普及しているのは「キャットミント」とも呼ばれるネペタ・ファーセニー種。ほのかに漂う爽やかな香りも魅力的です。

地植えの場合、根が張れば植えっぱなしでも育ちます。また、病害虫の心配が少ない点も嬉しいポイント。育てやすく丈夫な性質を持つ植物です。

※参考価格:500~800円(3号ポット苗)

2.3 クロコスミア

大胆な花姿と鮮やかカラーでインパクト抜群「クロコスミア」

クロコスミアの花。色はオレンジ

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クロコスミア

  • 学名:Crocosmia
  • 分類:アヤメ科  クロコスミア属

梅雨明けの蒸し暑くなってくる時期に、ひときわ目立つ朱色の花を咲かせるクロコスミア。ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)という古風な名前を持ち、皇居外苑などにも植えられています。

日当たりがよい荒れ地や草地を好みます。幅広い環境になじみ土質もあまり選ばないことから、野生化したものが各地で見られます。

冬は休眠する春植え球根ですが、数年間は植えっぱなしでも大丈夫です。

※参考価格:800~1200円(3号ポット苗)

2.4 クリスマスローズ

気品ある花姿が愛される「クリスマスローズ」八重咲きならさらに華やか

クリスマスローズの花。八重咲きで色は深いピンク。

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クリスマスローズ

  • 学名:Helleborus
  • 分類:キンポウゲ科 クリスマスローズ属

寒さに耐えひっそりとうつむきがちに気品ある花を咲かせるクリスマスローズは「冬の貴婦人」の異名を持つキンポウゲ科の多年草。

楚々と控えめなたたずまいの中には、たくましく凛とした美しさが宿り、多くのガーデナーを虜にしてきました。

栽培が難しそうなイメージがあるかもしれませんが、日本の気候にもよく適応する、丈夫で育てやすい性質を持ちます。

鉢植えにも庭植えにも向きます。穏やかな光の当たる明るい半日陰に植えつけると、冬枯れの庭を彩ってくれます。

※参考価格:500~2000円(3~5号ポット苗)

3.  まとめにかえて

ローメンテナンスな植物を上手に選んでお迎えすれば、ガーデニング初心者でも手軽にオシャレなお庭が完成しちゃいます。

とはいえ、植えっぱなしでもいい状態にするには、それぞれの植物に合った環境をまず整えることが大切です。

「この花が好きだから!」と何の情報収集もせずに植えてしまっては失敗のもと。お庭の日当たり、風通し、水はけなどについて確認し、まずはそこで育ちやすいものを選ぶところから始めてみてくださいね。

参考資料

LIMO編集部