3. 学生納付特例制度を申請しないとどうなる?
学生納付特例制度の申請をしないで放置しておくと、「未納」扱いとなります。2年以内であれば遡って納付できますが、過ぎてしまうと将来受け取る年金額が減ってしまいます。
また、国民年金は老後に受け取る年金だけではなく、障害を負った際に受給できる障害基礎年金もあります。
ただし、障害基礎年金を受けるには保険料の納付条件があり、「初診日の前日において、初診日がある月の前々月までの直近1年間に保険料の未納がないこと」とされています。
障害を負う可能性は誰にでもあり、いつ起こるのかもわかりません。いざというときに必要な保障が得られるよう、学生納付特例制度の申請は忘れずに行いましょう。
4. まとめにかえて
学生でも20歳になれば国民年金に加入し保険料を納める必要があります。しかし、納付が難しいときは学生納付特例制度を申請すると、在学中の納付が猶予されます。
10年間であれば追納が可能なので、収入を得るようになったらできるだけ納付しましょう。
なお、学生納付特例制度を申請せずに放置しておくと未納となり、将来受け取る年金額が減額されたり、障害基礎年金の受給資格が得られなかったりする可能性があります。
参考資料
- 日本年金機構「国民年金はどのような人が加入するのですか。」
- 日本年金機構「国民年金保険料 納付のご案内」
- 日本年金機構「国民年金保険料の学生納付特例制度」
- 日本年金機構「学生納付特例制度のポイント」
- 日本年金機構「学生納付特例対象校一覧」
- 日本年金機構「個人の方の電子申請(国民年金)」
- 日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」
- 日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」
木内 菜穂子