多くの人が目指す「貯金1000万円」。もし手元に現金が1000万円あれば、資産運用の選択肢も広がります。今回は、貯金が1000万円ある人も、そうでない人も知っておいて損はない資産運用の選択肢を見ていきます。
平均貯蓄額は1,820万円、平均負債額は507万円
2017年5月16日に総務省から発表された「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によると、2人以上世帯における2016年の1世帯当たり貯蓄現在高の平均は1820万円でした。
みんなそんなに持ってるの?と驚く人も多いのではないでしょうか。実はこの「貯蓄」、いわゆる預貯金だけではなく、生命保険や有価証券などを含んだものです。
では、いわゆる預貯金だけに注目するとどうでしょうか。通貨性預貯金は412万円、定期性預貯金は727万円で、合計1139万円となります。
預貯金で1000万円を超えるのが平均なのかと、ここでもまた驚かれる方も多いかもしれません。でも、平均値1820万円を下回る世帯は約3分の2を占めるのです。つまり、これは計算結果としての平均値であり、「持っている人は持っているが、そうでない人の数も相当多い」ということが言えます。
一方、負債についてはどうでしょうか。
先述の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によると、2人以上世帯における2016年の1世帯当たり負債の平均値は507万円で、507万円のうち住宅・土地のための負債が452万円となっています。
ただし、年齢階級別の負債現在高を見ると40歳未満の世帯は1098万円で、負債保有世帯の割合も40~49歳の世帯が約63%と最も高くなっています。働き盛りの世代、住宅ローンなどを組んでいる人も多いでしょうから、ある意味納得の結果とも言えます。
貯金が1000万円あったらどの資産運用を選択する?
さて、ようやく1000万貯まった!としても、そのまま銀行口座に置いていたところでこの低金利の時代に大きく増えることはないでしょう。資産運用をしたくない、まったく興味がないというなら仕方がありませんが、現金を引き出したいときに引き出せるという流動性の確保という目的以外にはあまり意味はないように思います。
だからといって、どこから資産運用に手を付けてよいかわからないという人も多いかもしれません。資産運用というと預貯金よりもグッとハードルが上がるというのが実際のところではないでしょうか。
では以下に、一般的にはどのような資産運用の選択肢があるのかをまとめておきましょう。
- 銀行預金・郵便貯金
- 国債
- 外貨預金
- 投資信託
- ETF
- 株式
- REIT
- FX投資
- 先物取引
- 不動産投資
- 太陽光発電投資
これ以外にも、保険に関しても運用の要素はありますし、自宅への投資も立派な不動産投資の一部と言えます。もちろん、それぞれの資産ごとにリターンとリスクは異なります。