厚生年金「月16万円以上」は平均より少ない方でしょうか？2024年の年金支給日はいつでしょうか？【一覧表付】年金受給額や公的年金制度の仕組みを知る

生活必需品の値段上昇が続き、多くの人々が経済的に不安を感じています。特に、年金で生活するシニア世代は、貯蓄を切り崩して暮らすことが一般的です。

厚生労働省が公表した2024年度（令和6年度）の年金額の例によると、国民年金（老齢基礎年金）の一人分は、前年度比で1750円増の月額6万8000円です。

厚生年金に関しては、夫婦2人で23万483円となります。これは、40年間会社員等として月額43万9000円を稼いだ夫の厚生年金と国民年金に40年間専業主婦だった妻の分を合算したものです。2023年度の厚生年金は22万4482円で、2024年度には6001円増加しています。

現代社会では、老後の不安がますます高まっています。老後資金を計画する上で、公的年金の受給額を把握することが極めて重要です。

そこで、厚生労働省から公表された「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認してみましょう。

1. 厚生年金と国民年金とは？公的年金の仕組み

日本の公的年金は、上記のように国民年金と厚生年金の2階建てになっています。

個人によって加入する年金や納付期間が異なるため、将来の年金受給額には個人差があります。

特に厚生年金は年収に応じた保険料を支払うため、より個人差が大きくなっています。

年金支給日は2カ月に1回、偶数月の15日となっています。

特に冬は電気代や灯油代、冬物衣料や防寒グッズなどかかる費用も多く、「年金支給日を待ちわびている」という方もいるでしょう。

今年はじめの年金支給日は2月15日。

では、2月以降のスケジュールも確認しましょう。

ちなみに令和6年度の年金額は、昨年度に比べて2.7％の増額となっています。

適用が4月分からで、受け取ることができるのは6月からです。

15日が土日祝日の場合はその直前の平日が支給日となるため、6月と12月は支給が早くなっています。

受け取った年金で2カ月生活できるよう、家計管理をおこなうことが大切でしょう。

では、厚生年金の平均月額はいくらでしょうか。厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に見ていきましょう。

【受給額一覧表】厚生年金

〈全体〉平均年金月額：14万3973円

※国民年金部分を含む

全体は14万3973円でしたが、男女で月約6万円の差が出ました。

次に、厚生年金をひとりで「月額16万円以上」受給する人は何パーセントいるのかみていきましょう。

※国民年金部分を含む

厚生年金を「ひとりで月16万円以上」受給しているのは39.9％でした。

一方、男性のみに限ると「ひとりで月16万円以上」受給しているのは56.6％でした。

次に、気になる国民年金の月額平均もチェックしていきましょう。