2. 【有料老人ホーム】入居一時金0円プランに向いている人
ここでは「入居一時金0円プラン」に向いている人の特徴を紹介していきます。それでは、一緒にみていきましょう。
2.1 【向いている人・ケース1】初期費用を抑えたい人
入居一時金0円プランは、初期費用を抑えたい人におすすめです。入居時に、まとまった金額を用意するのが難しい場合には、入居一時金0円プランのある施設を検討するとよいでしょう。
入居時には家具や寝具、引っ越し費用等も必要であり何かと物入りです。施設によっては、持ち込める家具に制限を設けていることもあります。入居金0円プランは「初期費用を抑えたい!」と考えている人に最適です。
2.2 【向いている人・ケース2】他の介護施設への「つなぎ」と考えている人
空きが出たら他の介護施設へ移りたいと考えている人にも、入居一時金0円プランは向いています。「本当は費用の安い特別養護老人ホーム(特養)に入りたいけど、とりあえず待機者の少ない有料老人ホームへ」と考える人は少なくありません。
有料老人ホームを利用しながら特養に申し込み、空きを待つことは可能です。仮に高額の入居一時金を支払った後、2〜3年で特養に転居したとしましょう。
支払った入居一時金は返金されますが、償却分は差し引かれてしまいます。
しかし入居一時金0円プランなら、償却分を心配する必要はありません。つまり他の介護施設へ短期間のうちに住み替える予定なら、入居一時金0円プランが向いているのです。
2.3 【向いている人・ケース3】近いうちに同居を予定している人
たとえば「あと3年で定年になるので、地元に帰って親と同居する」など、最初から短期間で利用することが決まっている場合には、入居一時金0円プランが向いています。
また「骨折して今は動作が不安定だが、短期間で回復する見込み」など、期間限定で施設利用するケースにも入居一時金0円プランは最適な選択肢のひとつです。
2.4 【向いている人・ケース4】早期退所の不安がある人
「認知症の症状が強く、施設でずっとみてもらえるか不安」など、早期退所の可能性がある場合にも入居一時金0円プランは有効です。
スタッフや他の利用者への暴言や暴力があると、退去しなければならないことも。また体調の変化によって、高度な医療行為が必要になった場合も退去を求められるケースがあります。
認知症や医療行為の対応力は、老人ホームによって様々です。入居前に、どの程度対応してもらえるかは、確認しておきましょう。
3. 【有料老人ホーム】入居一時金0円プランに向いていない人
ここでは、入居一時金0円プランに向いていない人の特徴を紹介します。それでは、一緒にみていきましょう。
3.1 【向いていない人・ケース1】長期間の利用を検討している人
入居一時金は、前払い家賃の意味合いを持ちます。よって初期費用はかさみますが上乗せ料金なしで利用できるため、長く住み続ける場合にはトータル費用が安くなるのです。
3.2 【向いていない人・ケース2】月々の支払いを抑えたい人
月々の支払いを抑えたい人も、入居一時金0円プランは向いていない可能性があります。
入居一時金を支払うことで、月額費用を低く抑えることが可能だからです。入居一時金は、入居時の負担は大きくなります。
しかし月々の支払いを抑えたい人には、一時金を支払う方がメリットが大きくなる場合があるのです。
3.3 【向いていない人・ケース3】ある程度の資金力がある人
ある程度の資金力がある人も、入居一時金0円プランが最適とは限りません。入居一時金を支払うことで、月々の負担を軽減できるなどのメリットがあるためです。
一定の資産がある場合には、入居一時金を支払う方が長期的な視点でメリットを得られる場合があります。