各地で桜の開花宣言が聞かれるようになるこの時期、お花見の計画を立てている方もいらっしゃると思います。
そのお花見にはオーソドックスなお弁当が主流かもしれませんが、意外に手頃で重宝するのが牛丼チェーン店の持ち帰りの牛丼です。読者の皆さんはどこの牛丼が好みでしょうか。今回は吉野家、松屋、すき家という牛丼チェーン店ビッグ3の現状について見ていきましょう。
牛丼チェーン大手3社の店舗数は4000店以上!
2018年2月時点の吉野家、松屋、すき家(以下、牛丼ビック3)の店舗数合計は4099店舗で、実に4000店舗を超えています。その内訳は、すき家1946店、吉野家1200店、松屋953店と、すき家が他を圧倒する店舗数となっています。
セブン‐イレブンだけでも2万店舗を超えるコンビニエンスストア業界ほどではなないものの、これだけの店舗数を展開する牛丼ビック3は、日常的に目にする身近な存在だといえるのではないでしょうか。
牛丼業界は既に飽和状態か?
それでは、牛丼ビック3の4000を超える店舗数は、これまでどのように推移してきたのでしょうか。下図は、牛丼ビッグ3の店舗数の推移を2010年4月から月次で見たものです。
まず、ここから分かることは、牛丼ビッグ3各社の店舗数はすでに横ばいの状況にあるか、または減少しつつあるという点です。吉野家は約1200店舗で横ばいの状況にあるものの、すき家や松屋は減少傾向にあるように見えます。
また、牛丼ビッグ3全体で見れば、2014年5月の4153店舗をピークに、現在の4099店舗まで落ち込んでいます。こうしてみると、新たな出店余地はあまりなく、業界として飽和状態にあるともいえます。