あなたはちょっとした時間にスマホを見ることが当たり前になっていませんか?
ニュースなどの情報収集のほか、SNSにメールにゲーム、読書もできるため、「一日中スマホばかり触っている」という人も多いかもしれませんね。
しかし、最近では、スマホの使いすぎによって「スマホ認知症」と呼ばれる人が増加し、問題となっているようなのです。
20代・30代でも物忘れが増える
「スマホ認知症」は、スマホやパソコンなどを使いすぎることで、判断力や集中力が低下するなど、脳の機能を低下させてしまう状態のことを指す言葉です。これは、「もの忘れ外来」を開き、『その「もの忘れ」はスマホ認知症だった』などの著書がある脳神経外科医の奥村歩氏が命名しました。
奥村医師によると、近年、判断能力や記憶能力が低下したという症状を訴えて来院する若い世代の患者が増えており、患者全体の約3割が20代から40代とのことです。
この世代の患者は共通して、スマホやパソコンなどの端末を肌身離さず使っているところがあり、検査をしてみると、脳の思考や運動をつかさどる部分が「過労状態」になってしまっているそうです。
「○○しながらスマホ」は特に注意
スマホの使いすぎによって、どうしてこのような症状が出てしまうのでしょうか? 大きな理由の一つに、「入ってくる情報を私たちの脳が処理しきれない」ということが挙げられます。
スマホなどの情報端末と紙の本はよく比較されますが、スマホは本に比べると目に入ってくる情報量が格段に多いといわれます。そのため脳は、仕入れた情報量が処理能力を超えてしまうと、記憶するかどうかなど処理を判断しきれず、フリーズしてしまうとのことです。
これについては、アメリカで次のような興味深い研究があります。