いざ貯金を始めてみると、これまでの生活が一変し、色々と我慢しなければならない面が出てきました。毎月老後資金と結婚資金を同時に貯めると、可処分所得が減り、想像以上に我慢するポイントが増えたと言います。しかし、我慢しすぎると欲求が膨れ上がってどこかで爆発してしまうと感じた彼女は、少ないお金で満足度の高い生活をするための方法を考えたのだそうです。

まずは、結婚前の花嫁修業として自炊をすることにしました。これまでほとんど料理をしてこなかった彼女も、花嫁修業だと思えば料理する気になったと言います。花嫁修業だと思って料理することで、ただ我慢を強いられて嫌々料理しているという感覚も薄れ、美味しいものができるとうれしくなって、次また頑張ろうという気持ちにもなりました。休日にはパートナーにも振舞い、2人で楽しく過ごせたそうです。

また、パートナーにも同じ貯金の目的があるため、無駄な贅沢はしなくなりました。以前はちょっといいレストランに週末食べに行くのが楽しみだった2人も、彼女の手料理を家で食べることが多くなり、デートに使うお金がずいぶん減ったとのこと。共通の認識を持つことでデート代が大きく節約されたことは意外な副産物だったと言います。その分、家でまったりする時間が増え、これまでよりも一緒にいられる時間も増えていいことづくめだったようです。

節約で使えるコワザとは?

毎月コンスタントに3万円は確実に貯めておかないと、ボーナスを全額貯めたとしても2年後に250万円という数字は実現できそうにありません。そのため、この3万円はいろんなものをやりくりして必ず捻出するようにしたという彼女。

毎月コンスタントに3万円を貯金すれば、年間36万円。そして1回あたり40万円出るボーナスを丸々貯金にまわし、年間36万円+40万円×2回=116万円。ほかにも500円玉貯金で8万円弱、余裕のある月に1万円余分に貯金するといったことでなんとかギャップを埋め、彼女は2年間で250万円の貯金を達成することができたのだそうです。

お金を着実に貯めるために、彼女はこんなこともしたと言います。たとえば、会社の人や友達に「結婚資金を2年で250万円貯めなければならない」ということを積極的に話すようにしたのだそうです。

お金に関することってちょっと言いづらいのですが、周囲に知らせておくことで飲み会のお誘いも本当に厳選されたものだけになりました。また、無駄遣いしようとすると周りの人が「そんなの買っているとお金貯まらないよ」と忠告してくれて、無駄遣いを逃れたというエピソードも。周囲と共有することで、周囲が応援してくれるようになるのです。

また、彼女は交通系電子マネーを活用していました。1カ月に決まった金額だけチャージしておいて、そこからコンビニや自動販売機などの「ちょっとしたもの」を購入するようにしていたようです。

コンビニや自販機での買い物は比較的少額なものが多く、家計簿をつけるのが面倒になるため、まとめてチャージした日だけチャージした金額を書き留めておいて、1か月はそれで生活する。給料日が来たらまたチャージして、その金額だけ家計簿に書き留める、というふうにすれば、細々とした出費を家計簿に書き留める必要もなくなりますよね。

まとめ

いかがでしたか。彼女がやっていたことは特に変わったことではありません。しかし、目的を明確化して、貯めるための手段にまで落とし込めたことで、効率よく確実にお金を貯めることができたのです。周囲の協力も得ながら、頑張ってお金を貯めてくださいね。

大塚 ちえ