2. 【新NISA】先進国、新興国…どのような金融商品があるのか
今回チェックした調査では、今年からスタートした新NISAについては、投資している人の9割以上が関心を示し、半数以上が実際に始めるつもりと回答。
しかし、実際にどういった商品がよいのか不安に思う人も少なくないかもしれません。新NISAで検討できる金融商品をサクッと確認していきましょう。
資産運用初心者の方は、商品の仕組みが分かりやすいインデックス投資信託を選択肢として検討してもよいでしょう。
「インデックス投資信託」とは、日本の東証株価指数やアメリカのS&P500などの経済指標と同じような値動きをする商品です。
手数料が低く、1つの商品でさまざまな会社に分散投資がされているので、個別株式などに比べると、比較的リスクが低いと言われています。
インデックス投資信託の中でも、信託報酬(手数料)が低い商品かつ、多くの投資家から注目を集めている人気ランキング上位の商品であれば商品に関する情報も多く、より安心して投資を続けられるかもしれませんね。
さらに、インデックス投資信託の投資先として、アメリカや日本などの先進国の方が、ブラジルや中国などの新興国に比べて、ローリスクローリターンだと言われています。
少しリスクをとりながら大きな利益を狙いたい方は、新興国のインデックス投資信託と先進国のインデックス投資信託に分散投資をしながら保有するのがおすすめです。
3. 「老後資金」づくりに遅すぎることはない! 新NISAの利用も検討して
投資についての知識をつける労力などがネックにはなりますが、労働以外の方法でお金を増やせる点は魅力といえます。
慣れていない人にとってお金を動かす「資産運用」は難しそうに見えるもの。しかし、いくつかの重要なポイントを押さえれば、証券会社選びや商品選びも簡単に行えます。
投資信託だからといって必ず値上がりするとはいえませんが、長期間運用を続ければ安定的な資産の増加が期待できるでしょう。
しかし、日常生活を脅かすほどの投資はライフプランを崩しかねません。何事もバランスが大切です。
少額からでも、できるだけ早いうちから投資を始めていき、購入のタイミングを分散するように心がけるのがよいかもしれません。
参考資料
- カネとホンネ調査研究所「【調査レポート】新NISA、歓迎する声と投資どころではない現実」
- 金融庁「新しいNISA」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
荒井 麻友子