3. 50歳代の高年収会社員… その実力で会社を回して! と若手の叫び

珍行動を起こす会社員が高年収を獲得できた理由

出所:筆者作成

国内でも生産年齢人口が減少しました。残された若手・中堅社員は忙しく、さまざまなことを気にかけなくてはいけません。結論のでない会議、周囲との人間関係、社内プロジェクトなど、数え切れないほどの悩みを抱えています。仕事をしない50歳代の手でも借りたい状況です。

もちろん、50歳代会社員の全員がそうではありません。会社を創り上げ、社会を回してきた猛者もたくさんいます。尊敬すべき方も一定数いるのも事実でしょう。その反動で、より「仕事しない50歳代会社員」が際立って見えてしまうのかもしれません。

世間的にも高額な給料をもらっている部類に入る50歳代会社員。その実力をもって「少しでも社会や会社がよくなるように行動してほしい」と考えるのは、仕方がないことなのかもしれません。

3.1 若手からの不満が上がりやすい現状

国内では戦後から、年功序列制度が主流でした。人材を長く雇用し、ノウハウを蓄積しやすいメリットがある制度です。経営層に、この考えが根強く残っている会社では、年数を重ねるだけでも資格等級・給料が上がりやすい傾向にあります。

そのため、50歳代の社員は、勤務年数さえ多ければ、高年収を獲得することは難しくなかったといわれています。

3.2 一方で注意するなどできない側面も

長い経験が彼らの武器です。社内や外注業者との幅広いコネクションがありますから、関係を下手にこじらせてしまうと、いざというときに助けてもらえません。

年下上司も、年功序列で生きていた世代の場合、下手に注意ができないのかもしれませんね。

参考資料

青木 絵莉華