日々の支出や生活費、そして教育費や住宅ローンなど、様々な経済的負担がある中で、老後の資金を貯めることは容易ではありません。
貯蓄の重要性は認識していても、なかなか実践できず不安を感じる人も少なくないでしょう。
しかし、老後の生活を安心して送るためには、現役時代からの貯蓄が重要です。
そこで今回は、50歳代以上の世帯の貯蓄状況や年金の受給額に焦点を当て、老後資金の現状を探ってみます。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄200万円台は何パーセント?
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄200~300万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄200万円~300万円未満の割合
- 4.2%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄300万円未満の割合
- 43.7%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1253万円
- 中央値:350万円
貯蓄200万円~300万円未満は1割未満、貯蓄300万円未満でみると約4割となりました。