2. 公務員が副業の代わりに新NISAをするのはアリ?積立投資シミュレーションの効果とは
公務員の副業には制限があり、会社員などと比べて副収入を得る手段が限られているのが現状です。
公務員として働いている方の中には、「もっと収入を増やしたい」「将来に向けて資産形成をしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで選択肢の1つとなるのが新NISAを活用した投資です。新NISAとは、2024年から始まった少額投資非課税制度のことで、特定の金融商品に対する投資を非課税で行うことができます。
投資は副業として扱われないため、公務員でも利用できる制度です。安定した職業であっても将来に向けた資産形成は必要であり、その手段として新NISAの活用は有効だと言えるでしょう。
2.1 新NISAの利用には留意点も
新NISAで購入できる金融商品は、銀行預金のように元本が保証されるものではありません。したがって、新NISAを利用する場合は投資のリスクについて理解し、リスク管理を徹底する必要があります。
特に、短期的な利益を狙って一括投資を行う場合、価格変動によるリスクが高くなってしまいます。将来に向けた資産形成や副収入の獲得を目的に投資を始めたにもかかわらず、大きな損失が出てしまっては元も子もありません。
新NISAは長期の資産形成を目的とした制度のため、なるべく長期的な視点で投資を行いましょう。
3. 退職までいくら貯められる?積立投資シミュレーション
退職金のほかにも老後資金を確保したい場合、新NISAを利用して積立投資を行う方法があります。
今回は、積立金額・積立期間別に積立投資シミュレーションを行いました。ご自身の年齢に合わせて、投資計画を立てる際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
※運用利回りはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)における2001年度~2023年度第3四半期までの運用実績である3.99%と想定
例えば5万円を20年間運用した場合、運用利回り3.99%では1831万8000円となります。
元本1200万円に対し、大きく増やせることがわかります。
もし積立額を10万円まで確保できるのであれば、20年の運用で3663万6000円になります。
4. まとめにかえて
公務員の平均退職手当は2000万円以上となっていますが、実際に受け取れる金額はその人のキャリアに応じて大きく異なります。
そのため、退職金だけに頼るのではなく、新NISAを利用して資産形成を行うことも1つの選択肢です。
ただし、投資にはリスクが伴うため、慎重に行う必要があります。
本記事の積立投資シミュレーションも参考に、長期的な視点で投資計画を立ててみてはいかがでしょうか。
参考資料
加藤 聖人