年度末に一斉に定年退職を迎える「公務員」。

国家公務員や地方公務員と聞くと、多くの人がその安定性を思い浮かべると思います。

しかし、公務員といってもさまざまな職種があり、勤続年数や勤務地、退職理由などに応じて受け取れる退職手当の金額は大きく異なります。

今回は、公務員の退職金の現状を深堀りします。後半では「公務員が副業の代わりに新NISAを利用すること」について掘り下げてみましょう。

1. 公務員の平均退職手当

まずは「国家公務員」と「地方公務員」の平均退職手当を見てみましょう。

1.1 国家公務員の平均退職手当

<常勤職員>

  • 受給者数:1万4283人
  • 支給額:2112万2000円


<うち行政職俸給表(一)適用者>

  • 受給者数:4086人
  • 平均支給額:2111万4000円
     

1.2 地方公務員の平均退職手当

<全職員>

  • 定年退職(勤続25年以上):2181万1000円
  • 勧奨(勤続25年以上):2153万3000円
  • 自己都合:234万7000円


国家公務員と地方公務員の平均退職手当は上記の通りですが、実際の金額は職種や勤続年数、勤務地などによって大きく異なります。

そのため、あくまでも平均金額である点に留意しましょう。