3. 我が家のシンボルツリーに迎えたい「花も香りも楽しめる」オシャレな低木4選
それでは、さきほどご紹介したツリーをひとつずつ解説していきます。
3.1 ジンチョウゲ
- 学名:Daphne odora
- 科名:ジンチョウゲ科
- 形態:低木
- 樹高:1m程度
- 開花期:2月~4月ごろ
日本三大香木の一つに数えられるジンチョウゲ。早春に香り高い花を咲かせます。花弁のように見える部分は実はガクが変化したもので、その性質上とても長持ちします。
「永遠」「不滅」という花言葉のとおり、一年中生き生きとした緑の葉をつけています。自然に半球状の樹形になってくれます。
植え替えや移植が難しいので、植え付ける場所はよく吟味しましょう。日陰では花が咲きにくくなりますが強い直射日光も苦手なので、西日が当たりにくい半日陰がおすすめです。
※参考価格:1000~3000円(0.5メートル苗木)
3.2 3.3 ブッドレア
- 学名:Buddleja davidii
- 科名:ゴマノハグサ科
- 形態:低木
- 草丈・樹高:2~3m
- 開花期:7~10月
円錐形の花穂にたくさんの小花を咲かせるブッドレアは、甘い香りで蝶を呼び寄せるため、英語ではバタフライブッシュと呼ばれています。
日当たりと水はけのよい場所であれば育つスピードが速いのも嬉しいポイント。春に伸びた枝に花芽をつくって、その夏には花が咲きます。
とても育てやすい性質を持つため、花木の栽培は初めてという人にもおすすめです。
※参考価格:2000~6000円(1メートル苗木)
3.3 クチナシ
- 学名:Gardenia jasminoides
- 科名:アカネ科
- 形態: 低木
- 樹高:1~2m程度
- 開花期:6~7月ごろ
ジンチョウゲと同じく三大香木として数えられるクチナシ。梅雨のシーズンに大きく真っ白な6弁花を咲かせ、遠くからでもわかるかぐわしい香りを放ちます。
秋に濃いオレンジ色の実をつけ、その実は黄色の天然色素として栗きんとんなどの料理に用いられるほか、山梔子(さんしし)として漢方でも利用されています。
庭木として人気があるのは、八重咲きのオオヤエクチナシ。こちらは花は豪華ですが実はつけません。
日陰でも育ちますが、花つきをよくするには日当たりのよい場所が適しています。乾燥を嫌うので、水切れさせないようにしましょう。
※参考価格:1000~3000円(1メートル苗木)
3.4 ニオイバンマツリ
- 学名:Brunfelsia australis
- 科名:ナス科
- 形態:低木
- 草丈・樹高:0.3~3m程度
- 開花期:4~7月ごろ
ジャスミンによく似た爽やかな香りのニオイバンマツリ。夜になると強くなる香りも特徴的ですが、なんといっても咲き進むにつれて花色がパープルからホワイトへと変化していく様子が素敵です。
庭植えにする場合は、湿り気のある場所が適しています。北風が当たらない場所に植えると、戸外でも冬越しする可能性が高まります。鉢物としても流通しています。
じょうずに育てると3mほどになり、無数の葉とたくさんの花をつける姿が圧巻です。
※参考価格:4000~6000円(0.5メートル苗木)
4. 4. まとめ
すくすく育つようにと見守っていた木が、やがて自分たちを見守ってくれる存在になったら感慨もひとしお。
庭木とともに暮らしてきた年月はかけがえのないものであると気づかせてくれるはずです。
LIMO編集部