3. 【年金一覧表】60歳～90歳以上「国民年金」の平均年金月額はいくら？5歳刻みで見る
次に国民年金についても同様に5歳刻みで確認していきます。
3.1 国民年金の平均月額（60歳～69歳）
- 60～64歳：4万3094円
- 65～69歳：5万7829円
3.2 国民年金の平均月額（70歳～79歳）
- 70～74歳：5万7084円
- 75～79歳：5万6205円
3.3 国民年金の平均月額（80歳～89歳）
- 80～84歳：5万6139円
- 85～89歳：5万6044円
3.4 国民年金の平均月額（90歳以上）
- 90歳以上：5万1974円
国民年金についても65歳以降でみると、平均で月5万円台となりました。65歳未満の国民年金の受給権者は、繰上げ支給を選択した人が対象となっているため、低い傾向にあります。
年齢による差はほとんどみられませんが、一定以上の年齢では年金加入が義務付けられていなかった世代も含まれるため、上の年代ほど平均額が低い傾向もあります。
たとえば、夫婦ともに国民年金であれば年金月額は約11万円になります。
4. 老齢年金の平均年金月額はいくらなのか
先ほど年齢別の平均年金月額をみましたが、全体の平均年金月額も確認しましょう。
4.1 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額：14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額：16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額：10万4878円
※国民年金部分を含む
全体では月14万円台となりましたが、男女別に見ると約6万円の差があります。
これは女性の方が男性に比べて賃金が低いこと、育児や介護などライフイベントで働き方が変わりやすいことなどが理由と考えられます。
男女差は今後埋まることが予想されていますが、働き方が多様化する現代。例えばフリーランスとして独立すれば、その分厚生年金の金額は減ることになります。
個人差は今後も続いていくでしょう。
4.2 国民年金（老齢基礎年金）の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額：5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額：5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額：5万4426円
国民年金の平均月額は、やはり全年代でも5万円台。男女差もほとんどありませんでした。
5. どんな老後にしたい？を叶える貯蓄計画
定年退職の春。セカンドライフやセカンドキャリアを考えるとき、選択肢は多いに越したことがありません。
さらに、「金銭的に余裕がないから」という消極的な選択よりも、「これがしたいから」という積極的な選択をしたいものです。
厚生年金と国民年金の平均年金月額は、年齢や性別によって違いが見られました。個人差が大きいことを知り、まずは受給額を確かめてみましょう。
ご自身の年金受給予定額については、ねんきん定期便やねんきんネットなどで確認できます。
公的年金だけで足りない場合には、「公的年金を増やす」「私的年金を増やす」「長く働き続ける」「貯蓄をする」「資産運用をする」などさまざまな選択肢から、老後資金対策をおこなうことが大切です。
今回の統計を参考に、ご自身に合った老後資金計画を考えてみてください。
参考資料
太田 彩子
