2024年1月から始まった「新NISA」を使って、多くの人が資産運用を始めています。
そのため、自分もそろそろ資産運用を始めようか検討している人もいるかもしれません。資産運用をすれば、資産を大きく増やせる可能性があります。
例えば、毎月一定額を投資する「積立投資」を20年間続けた場合の資産評価額は以下のとおりです。
積立金額別の20年後の資産評価額
積立金額:20年後の資産評価額(元本部分)
- 月1万円:328万円(240万円)
- 月2万円:657万円(480万円)
- 月3万円:985万円(720万円)
- 月5万円:1642万円(1200万円)
- 月7万円:2298万円(1680万円)
- 月10万円:3283万円(2400万円)
*運用利率は年利3%とする。非課税となるのは元本1800万円の部分まで。
月7万円の積立投資をすれば2298万円もの資産を築けます。元本部分は1680万円のため、資産運用により618万円も資産が増えている計算です。
上記は年率3%での運用を前提としていますが、過去の統計からすると年率3%での運用は決して難しい数字ではないでしょう。
では、資産運用を「新NISA」を使っておこなうメリットはなんなのでしょうか。通常の投資と何が違うのでしょうか。
本記事では、投資未経験者が押さえておきたい新NISAのポイントを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. ポイント1.税金がかからない
新NISAのポイント1つ目は、税金がかからないことです。これが、新NISAで投資をするメリットを理解するための重要なポイントとなります。
通常、投資では利益や配当金に対して約20%の税金がかかる仕組みです。
例えば、30万円で購入した株式を50万円に値上がりしたタイミングで売却した場合、利益20万円に対して約20%の4万円の税金が差し引かれます。
ただし、新NISAで投資すればこの4万円の税金がかからずに利益20万円を含む50万円を全額受け取ることが可能です。そのため、効率よく資産を増やせます。
この「投資で得た利益や配当金に税金がかからないこと」が新NISAの制度を使って多くの人が資産運用を始める理由です。
2. ポイント2.年間360万円まで投資できる
新NISAのポイント2つ目は、投資できる金額は年間360万円(つみたて投資枠・成長投資枠合計)までであることです。
年間360万円を超えて投資する人はかなり少数派かもしれませんが、投資できる金額に上限があることを覚えておきましょう。
また、新NISA制度で保有できる投資商品は合計1800万円(元本部分で計算)までです。そのため、年間360万円の投資を5年間続けて商品を売却しない場合、新たに投資することはできません。
3. ポイント3.さまざまな商品に投資できる
新NISAのポイント3つ目は、さまざまな商品に投資できることです。
新NISAは年間120万円まで投資できる「つみたて投資枠」と年間240万円まで投資できる「成長投資枠」にわかれていますが、つみたて投資枠では投資信託、成長投資枠では株式、投資信託、ETF、REITなどのさまざまな商品を購入できます。
投資信託とは、1本購入するだけでさまざまな銘柄に投資可能な商品です。例えば、アメリカの大企業500社に投資できる投資信託や世界各国の株式や債券などに投資できる投資信託があります。
投資対象を分散することでリスクが抑えられるので、投資未経験者はまず投資信託への投資を検討してみてもいいかもしれません。