3. 年収別厚生年金の受給額早見表

正確な金額を出すには、過去の給料の額や勤務期間を遡って確認する必要があり、計算も複雑になります。

日本年金機構の「ねんきんネット」を利用すると、ご自身の年金記録を確認でき、将来の見込額も試算できます。

ここでは、簡単に目安を知るために、年収と勤続年数から受給額がわかる早見表を用意しました。

大まかな目安がわかりますので確認してみてください。

3.1 厚生年金受給額の目安(報酬比例部分の年額)

【早見表】年収ごとの厚生年金受給額

【早見表】年収ごとの厚生年金受給額

出所:筆者作成

ここに示した金額は厚生年金の報酬比例部分のみなので、実際に受け取れる年金額は、ここに老齢基礎年金を足した金額になります。

老齢基礎年金を80万円とすると、「年収500万円・勤続年数40年」の場合は、年金額は189万6000円となります。

4. 将来年金をいくら受給できるかを知っておく

自分が将来年金をいくら受給できるかを知っておくことは大事です。

20歳代、30歳代の若い世代は、今後の厚生年金の加入状況によって年金額が変わってきます。

給料が上がって、保険料を多く納めれば、それに応じて年金額も増えていくので、収入を増やすことを目指すといいでしょう。

何よりも、収入が増えれば貯蓄も増やせるので、老後資金を多く準備できるでしょう。

40歳代、50歳代の人は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで将来受け取れる年金見込額を確認し、不足分をどうするのか考えておくといいでしょう。

定年より長く働けば、老後資金の寿命は延びます。

老後の生活設計を早めに立てておけば、安心して老後を過ごすことができるでしょう。

参考資料

石倉 博子